まさかの ページ33
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Aside
A「…はぁ…はぁ……」
我ながら、結構踊りこんだかも。
息の上がる身体を一旦落ち着かせようと、
絶えず流していた音楽を止めた。
壁際に座り、ペットボトルの水をがぶ飲み。
……女の子らしさゼロだけど、まあいっか。
気分転換にここに来てはみたけど
結局踊るんじゃ、意味無いのかな?
でも、何もしないでいると
どんどん不安が募ってきて、
その不安を取り除こうと、結局ダンスに走ってしまう。
それはきっと、小さい頃からダンスしかしてこなかったせい。
A「…どうするかな……」
ため息とともに零した呟きは
スタジオに小さく響いた。
鏡を見れば、なんともスッキリしていない自分の顔が写し出されていて、
それにまたため息をついて。
10分くらい休んだところで
また音楽を流して、練習再開。
相変わらずひたすら踊りこんだ。
踊っていれば、何か変わるんじゃないかって
今だそんな淡い期待を抱いて。
すると、しばらく踊っていた時だった。
──ガチャ。
後方で、扉の開く音。
アキくんでも来たのだろうかと
鏡越しに開いたドアを見ていれば、
玲於「おー、やってるやってる。」
A「え、玲於くん…?」
登場したのは、アキくんではなく、まさかの玲於くんだった。
A「なんでここに?」
玲於「なんとなく。で、久々に来てみれば、アキにAも来てるってきいたから、覗いてみた。」
A「…そっか。」
玲於くんは入口でダンスシューズに履き替えて、
鏡の前にやってくる。
ストレッチした後
俺も混ぜてよ、なんて今さら聞いてくるから
断ってもするくせにって文句いえば
確かにって笑った。
今レッスンで使ってる曲を流してると、
私の振りに合わせて適当に即興で踊る玲於くん。
ムカつくくらい、すごいなって思う。
…で、1曲終わったところで
玲於「…なんか、A、調子悪い?」
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らな。(プロフ) - 誤表記確認しました。不快な思いをさせてしまっているにも関わらず2まで読み進めていただき感謝でいっぱいです。 (2020年5月17日 23時) (レス) id: 3fd04ece2f (このIDを非表示/違反報告)
らな。(プロフ) - このみさん» ご指摘ありがとうございます。以前に他の方からご指摘をいただき確認したつもりでいましたが、見落としがあったようです。よろしければページ数等を教えていただくことは可能でしょうか? (2020年5月17日 22時) (レス) id: 3fd04ece2f (このIDを非表示/違反報告)
このみ(プロフ) - 北斗じゃなくて北人ですよ、名前間違え多くて萎えます。 (2020年5月16日 20時) (レス) id: 78cda5dbd9 (このIDを非表示/違反報告)
あや - 北人の人が違うとこがありました! (2019年12月24日 22時) (レス) id: 4e7c70030f (このIDを非表示/違反報告)
ちは - らな。さん» だいじょぶですよー(´∀`)私も、いつもちは。さんがコメントを返してくれてとっても嬉しいです(〃ω〃) (2018年8月24日 12時) (レス) id: 5bb4607d1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らな。 | 作成日時:2018年8月16日 1時