静かな寝息 ページ8
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玉「…あの、ミツさんは?」
「宏くんは最近勤務時間が長くなって、多分今日も遅くなるかと」
玉「そうなんだ…」
裕太くんの膝の上に乗ってご機嫌なはなちゃんがかわいい。
接し方がわからない、って言ってた裕太くんも、はなちゃんに見せる顔は優しくて柔らかい笑顔。
「…ん、」
あ、やばい…
またフラフラしてきたかも。
なんなんだろう、って溜息ついてシンクにもたれかかった。
やっぱり調子悪いのかな。
玉「Aちゃん?」
心配そうな顔の裕太くんがキッチンに顔を出した。
はなちゃんも裕太くんの脚にしがみ付いたまま心配そうにこっちを見ている。
玉「…ほら、やっぱ調子悪いんじゃん。無理しないで」
「少し目眩がしただけですよ。もう少しで出来るんで待ってて下さいね」
裕太くんはずっとチラチラ様子伺ってたけど、やがてテーブルの上におかずやご飯が並べられて。
はな「いただきまーす!」
玉「…すげ、うまそ」
いただきます、って目をキラキラさせて食べはじめた二人。
はな「おいしー!!」
玉「んまっ!」
二人の声に顔がほころぶ。
玉「…Aちゃん、食欲無い?」
「ん、ちょっと…」
ご飯もあまり喉を通らない。
やっぱり今日ははやめに横になろうかな。
結局、心配した裕太くんが食器を洗ってくれて。
少し強引に横にさせられたソファーの上で目を瞑っていたら、知らないうちに聞こえてきた静かな寝息。
玉「…あ、はなちゃん寝ちゃってる」
私の足元に寄り添うようにしてはなちゃんが眠ってしまっていた。
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ゆなゆな - ほんとに感動しました。気づいたらもう涙が溢れてて(;▽;) 家族の温かみとか夫婦で支え合う力だったりほんとに泣けます。作者さんに感謝です! (2017年5月1日 23時) (レス) id: eb076903e0 (このIDを非表示/違反報告)
たかはし - これ読みながら大号泣でほんとに感動しかありません!これを書いてくださりありがとうございます。これからも頑張ってください。 (2016年12月24日 2時) (レス) id: c048a22f47 (このIDを非表示/違反報告)
菜那(プロフ) - 初めまして!キミ明日、何回も繰り返し読ませて頂いてます!そして、お疲れ様でした!この作品は家族の温かさを知る事ができました。作者様に感謝です!キミ明日は、終わってしまって寂しいけれど、これからも作者様の作品を読ませて頂きます!作者様、大好きです! (2016年4月16日 22時) (レス) id: 745f785af6 (このIDを非表示/違反報告)
ユミ - はじめまして。ユミといいます。この作品が終わってもう何ヵ月もたっているんでしょうけれど、あまりにも感動したんでコメントさせてください笑 私、気づいたら携帯握りしめて泣いてました。すごくすごく感動しました。これからも素敵な作品を作ってください。 (2016年4月15日 22時) (レス) id: 80bc047b90 (このIDを非表示/違反報告)
白玉(プロフ) - 涙が止まらないくらいすごく素晴らしい作品でした!!この作品を見て改めて家族のあたたかさを知ることができました。ありがとうございます!これから番外編見させていただきます!応援してます! (2016年2月25日 19時) (レス) id: 961c28ad46 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:K | 作成日時:2015年5月4日 22時