番外編〜妊婦LIFE〜 ページ43
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ーチュ…
急に離された唇に物足りなさを感じ、彼を見上げる。
どことなく苦しそうな表情の彼が私の方を掴んで離れていく。
宏光「これ以上は無理」
「…え、」
宏光「…んな顔すんなよ。俺だって限界なんだから」
「…」
太腿辺りに微かに感じる違和感に下を向くと、彼のソコがわかりやすく反応してるのがわかる。
宏光「…見んな。寝るぞ」
私の手を取り寝室へ向かう宏くんの後ろ姿を見つめる。
もしかして…
私のために我慢してくれてたのかな。
宏光「おやすみ」
横になったベッドと、消された証明。
隣で目を瞑る宏くんを見つめる。
正直に言うと、悪阻の治まった今…
さっきのキスでうずうずしちゃって、物足りなさを感じてるのは事実。
だから宏くんが我慢してるんだったら応えたいの…
「…宏くん、」
宏光「ん?眠れない?」
触れてほしい。
宏くんを感じたい。
「……キス、して…?」
そう言いながら宏くんに近付けば、目を丸くした彼と目が合って。
宏光「…マジで無理。煽んなよ…」
切なそうに顔を歪める彼がそう呟く。
「…我慢、してるんですか…?」
宏光「…あたりまえだろ」
「……あの、今は一応安定期、っていう時期に入ってて…、その…、激しくしなければいいっていうことになってまして…」
宏光「…」
「…や、あの…、この前たまたま見た育児雑誌にそのようなことが載ってて……」
宏光「…そうなの?」
「みたい、です…」
宏光「…ふぅん」
……や、
ふぅん、て…!!
宏光「それってさぁ…」
ガバッ!ていきなり私に被さった彼。
その表情はさっきとは打って変わって、悪戯に口角を上げ小さく笑みを浮かべている。
宏光「…俺のこと誘ってるようなもんだよね?」
フッ、て小さく笑った彼は、唇を妖艶に舐めて見せて。
コツン、ておでこ同士をくっつけたまま小さな声で囁いた。
宏光「いいの?ほんとに…」
「はい…っ」
宏光「…ん。優しくする…」
頷いて自分からキスを送ると、彼は優しく微笑んで唇を重ね合わせた。
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ゆなゆな - ほんとに感動しました。気づいたらもう涙が溢れてて(;▽;) 家族の温かみとか夫婦で支え合う力だったりほんとに泣けます。作者さんに感謝です! (2017年5月1日 23時) (レス) id: eb076903e0 (このIDを非表示/違反報告)
たかはし - これ読みながら大号泣でほんとに感動しかありません!これを書いてくださりありがとうございます。これからも頑張ってください。 (2016年12月24日 2時) (レス) id: c048a22f47 (このIDを非表示/違反報告)
菜那(プロフ) - 初めまして!キミ明日、何回も繰り返し読ませて頂いてます!そして、お疲れ様でした!この作品は家族の温かさを知る事ができました。作者様に感謝です!キミ明日は、終わってしまって寂しいけれど、これからも作者様の作品を読ませて頂きます!作者様、大好きです! (2016年4月16日 22時) (レス) id: 745f785af6 (このIDを非表示/違反報告)
ユミ - はじめまして。ユミといいます。この作品が終わってもう何ヵ月もたっているんでしょうけれど、あまりにも感動したんでコメントさせてください笑 私、気づいたら携帯握りしめて泣いてました。すごくすごく感動しました。これからも素敵な作品を作ってください。 (2016年4月15日 22時) (レス) id: 80bc047b90 (このIDを非表示/違反報告)
白玉(プロフ) - 涙が止まらないくらいすごく素晴らしい作品でした!!この作品を見て改めて家族のあたたかさを知ることができました。ありがとうございます!これから番外編見させていただきます!応援してます! (2016年2月25日 19時) (レス) id: 961c28ad46 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:K | 作成日時:2015年5月4日 22時