検索窓
今日:31 hit、昨日:4 hit、合計:1,689,853 hit

番外編〜妊婦LIFE〜 ページ43

.





ーチュ…













急に離された唇に物足りなさを感じ、彼を見上げる。



どことなく苦しそうな表情の彼が私の方を掴んで離れていく。














宏光「これ以上は無理」



「…え、」



宏光「…んな顔すんなよ。俺だって限界なんだから」



「…」













太腿辺りに微かに感じる違和感に下を向くと、彼のソコがわかりやすく反応してるのがわかる。













宏光「…見んな。寝るぞ」














私の手を取り寝室へ向かう宏くんの後ろ姿を見つめる。



もしかして…



私のために我慢してくれてたのかな。














宏光「おやすみ」













横になったベッドと、消された証明。



隣で目を瞑る宏くんを見つめる。



正直に言うと、悪阻の治まった今…



さっきのキスでうずうずしちゃって、物足りなさを感じてるのは事実。



だから宏くんが我慢してるんだったら応えたいの…














「…宏くん、」



宏光「ん?眠れない?」















触れてほしい。



宏くんを感じたい。














「……キス、して…?」













そう言いながら宏くんに近付けば、目を丸くした彼と目が合って。













宏光「…マジで無理。煽んなよ…」













切なそうに顔を歪める彼がそう呟く。












「…我慢、してるんですか…?」



宏光「…あたりまえだろ」



「……あの、今は一応安定期、っていう時期に入ってて…、その…、激しくしなければいいっていうことになってまして…」



宏光「…」



「…や、あの…、この前たまたま見た育児雑誌にそのようなことが載ってて……」



宏光「…そうなの?」



「みたい、です…」



宏光「…ふぅん」














……や、



ふぅん、て…!!















宏光「それってさぁ…」















ガバッ!ていきなり私に被さった彼。



その表情はさっきとは打って変わって、悪戯に口角を上げ小さく笑みを浮かべている。















宏光「…俺のこと誘ってるようなもんだよね?」














フッ、て小さく笑った彼は、唇を妖艶に舐めて見せて。



コツン、ておでこ同士をくっつけたまま小さな声で囁いた。















宏光「いいの?ほんとに…」



「はい…っ」



宏光「…ん。優しくする…」















頷いて自分からキスを送ると、彼は優しく微笑んで唇を重ね合わせた。






.

番外編〜妊婦LIFE〜→←番外編〜妊婦LIFE〜



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (1155 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2084人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ゆなゆな - ほんとに感動しました。気づいたらもう涙が溢れてて(;▽;) 家族の温かみとか夫婦で支え合う力だったりほんとに泣けます。作者さんに感謝です! (2017年5月1日 23時) (レス) id: eb076903e0 (このIDを非表示/違反報告)
たかはし - これ読みながら大号泣でほんとに感動しかありません!これを書いてくださりありがとうございます。これからも頑張ってください。 (2016年12月24日 2時) (レス) id: c048a22f47 (このIDを非表示/違反報告)
菜那(プロフ) - 初めまして!キミ明日、何回も繰り返し読ませて頂いてます!そして、お疲れ様でした!この作品は家族の温かさを知る事ができました。作者様に感謝です!キミ明日は、終わってしまって寂しいけれど、これからも作者様の作品を読ませて頂きます!作者様、大好きです! (2016年4月16日 22時) (レス) id: 745f785af6 (このIDを非表示/違反報告)
ユミ - はじめまして。ユミといいます。この作品が終わってもう何ヵ月もたっているんでしょうけれど、あまりにも感動したんでコメントさせてください笑 私、気づいたら携帯握りしめて泣いてました。すごくすごく感動しました。これからも素敵な作品を作ってください。 (2016年4月15日 22時) (レス) id: 80bc047b90 (このIDを非表示/違反報告)
白玉(プロフ) - 涙が止まらないくらいすごく素晴らしい作品でした!!この作品を見て改めて家族のあたたかさを知ることができました。ありがとうございます!これから番外編見させていただきます!応援してます! (2016年2月25日 19時) (レス) id: 961c28ad46 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:K | 作成日時:2015年5月4日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。