キミの嘘も、寝顔も、明日も。-Ki-【8】

番外編〜妊婦LIFE〜 ページ42

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宏光「平気か？」



「…今日はちょっと辛いかもです」



宏光「そっか。まぁ今日はゆっくり寝てろ」



「すいません…」



宏光「飯もなんか適当に買ってくるから。絶対無理すんじゃねーぞ」



「はい…ありがとうございます」













日によって差があるんだけど、悪阻が出てくるようになって。



仕事も飲食だから、落ち着くまで休ませてもらうことにしたんだ。



宏くんは相変わらず優しくて、はなちゃんもいろんなこと手伝ってくれる。



この前なんて、買い物に行って帰ってきたら宏くんがマンションの前に立ってて。



私の持ってるエコバック見て、なにやってんだよ、って怒られちゃったし。













宏光「んな重いもん持つなって…、買い物も俺が行くから」













そう言って心配そうにエコバック持ってくれて、手を繋いでくれたんだ。



少し過保護な気もするけど、こんなのも悪くないなんて。



妊婦の特権たるもので、存分に甘えることにした私。


















宏光「最近調子良さそうじゃね？」



「そうなんです、ちょっと悪阻治まってきたかも…」



宏光「そっか、よかったな」



「宏くんのおかげで辛いのも乗り越えられたんです。ありがとうございます」



宏光「や、まぁ…」



「ふふふ」



宏光「…」



「…宏くん？」














何かを訴えるような瞳で私を見つめ、そっと私の髪を耳に掛ける宏くん。














宏光「キスしていい？」



「え…、//」



宏光「…や、やだったらいい」



「…」













嫌なわけ…ない。



確かに、最近は悪阻でしてない日が続いてたけど…













「……やじゃないです」



宏光「ほんと？」



「はい…//」



宏光「でも俺多分激しいのしちゃうよ？」



「…っ、//」













無言でこくこく首を振って。



ちら、って宏くんを見上げた瞬間に頬に添えられた左手。



そのまますくい上げるように唇が重なった。














「…んっ…」













ちゅ…ちゅ、って何度も角度変えて落とされるキスに酔いしれる。



久しぶりの感覚に、なんだか下半身がむずむずするような…














宏光「A…平気？」



「…ん」














もうすでに宏くんのキスに夢中になってた。



自分から首に腕を回して、深く深く唇を重ね合わせる。






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