キミの嘘も、寝顔も、明日も。-Ki-【8】

番外編〜もしかして！〜 ページ40

.





「あの、宏くん…？」



宏光「…」













宏くんの顔を見つめてたら、いきなりバチって目があって。



ガバ！って抱きつかれたと思ったら、苦しいくらいに抱き締められた。













宏光「……それ、マジ…？」



「…マジです」



宏光「赤ちゃんて…、あの赤ちゃん？」



「他にどの赤ちゃんが…













言い切る前にガバ！って身体離されて。



私を見つめる宏くんと目があう。














宏光「…来てくれたんだ」



「…」



宏光「赤ちゃん、また俺達のとこに…」



「はい…っ」














少しだけ潤んだようなその瞳。



ぐっ、とシャツの袖で拭ったと思ったら、よっしゃーーーっ！！っていきなり叫ぶの(笑)













「あの…、まだ検査薬だけなんで「あっ！お前自分だけで調べただろ！」



「…え、あ、そうですけ「もう一回！俺の目の前で調べて！」



「…」













ということで…













宏光「ねぇ、まだなの？」



「…恥ずかしいから向こう行ってて下さいよっ」



宏光「無理」



「…っ、//」













ーガチャ…













宏光「んー？んだこれ、どうなら出来てるわけ？」



「ここに線が出てたら出来てるんです」



宏光「出来てんじゃん…！」



「…病院行って確認しなき「俺も行く！！」



「…え、でも…」



宏光「行く。絶対行く」



「…ふふっ、ありがとうございます」













そのまままたぎゅ、って抱き締められて。



両手で私のほっぺ包み込んで優しさ溢れるキスをくれる。













宏光「ありがとうはこっちのセリフ」



「…んふっ、くすぐったいよ…」



宏光「…A、ありがとな」



「…私なにもしてませんよ？」



宏光「俺が言いたいの」



「ふふふっ…」














もう一度唇に優しいキスをくれた宏くんは、私の手を引いてソファーに座らせて。



私のお腹に顔を近付けると、うれしそうに話しかけはじめた。












宏光「おい、そこにいるのかー」



「ふふっ」













こんなにも幸せが続くなんて、罰が当たったりしませんか…？



それくらい幸せで、どんどん彼が好きになっていく。













ねぇ、



あなたが幸せにすると誓った家族に、また一人増えることになります。



がんばって守ってね、パパ？





.

番外編〜妊婦LIFE〜→←番外編〜もしかして！〜

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す