番外編〜そろそろ…?〜 ページ37
.
ふみ「赤ちゃんね、今ねんねしてるの」
はな「…」
ふみ「あんちゃん、っていうの。女の子だよ」
はな「…」
小さなベビーベッドで眠る、小さな小さなあんちゃん。
目の前にしたはなちゃんはジッと見つめている。
「…わぁぁ…、ちっちゃい…!」
宏光「はな、赤ちゃんだぞ」
はな「…ちっちゃい」
「ちっちゃいね、かわいいね」
はな「…かわいい」
はなちゃんがそっと手を伸ばした先。
小さな柔らかいあんちゃんの掌がはなちゃんの指をキュ、っと握り締めた。
宏光「はな、あんちゃん握手してくれたな」
ふみ「はなお姉ちゃんよろしく、だって」
タケ「あんが大きくなったら遊んであげてな?」
お姉ちゃんと言われ、少し照れ臭そうなはなちゃん。
その後はそっとあんちゃんの頭を撫でたり、オムツ交換にオムツを持っていくお手伝いをしたり。
にこにことうれしそうに、あんちゃんの隣を離れようとしなかった。
宏光「はな、そろそろ帰ろっか?」
はな「あんちゃんはぁ?」
宏光「あんちゃんは今からまたご飯なんだって。ばいばいして、はなも家で飯食わなきゃだからな?」
はな「…」
さみしそうな顔であんちゃんにばいばい、って手を振るはなちゃん。
また来ような、って宏くんがはなちゃんの頭を優しく撫でた。
宏光「かわいかったなー、あんちゃん」
帰りの電車の中。
眠ってしまったはなちゃんを優しく見つめながら呟く宏くん。
「ほんとにかわいかったです」
宏光「俺はながお姉ちゃんしてるの見て、正直ちょっと感動したわ」
「随分かわいがってましたもんね…」
宏光「な。はなもこんな風に出来るんだ、ってさ」
「まるで本当の姉妹みたいでしたよね」
宏光「そうだな…」
フッ、って小さく笑った宏くん。
ちょいちょい、って私を手招きして、耳元に口を寄せた。
宏光「…俺達もそろそろ作らない?」
そんな宏くんの言葉に、一気に熱を帯びる顔。
宏光「今日あんちゃん見て、より一層そう思ったんだよね。それにはなのことも。やっぱいいな〜って」
「……実は、私も…」
お互い見つめ合って、少し照れ臭そうに微笑んだ。
.
2084人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Kis-My-Ft2」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆなゆな - ほんとに感動しました。気づいたらもう涙が溢れてて(;▽;) 家族の温かみとか夫婦で支え合う力だったりほんとに泣けます。作者さんに感謝です! (2017年5月1日 23時) (レス) id: eb076903e0 (このIDを非表示/違反報告)
たかはし - これ読みながら大号泣でほんとに感動しかありません!これを書いてくださりありがとうございます。これからも頑張ってください。 (2016年12月24日 2時) (レス) id: c048a22f47 (このIDを非表示/違反報告)
菜那(プロフ) - 初めまして!キミ明日、何回も繰り返し読ませて頂いてます!そして、お疲れ様でした!この作品は家族の温かさを知る事ができました。作者様に感謝です!キミ明日は、終わってしまって寂しいけれど、これからも作者様の作品を読ませて頂きます!作者様、大好きです! (2016年4月16日 22時) (レス) id: 745f785af6 (このIDを非表示/違反報告)
ユミ - はじめまして。ユミといいます。この作品が終わってもう何ヵ月もたっているんでしょうけれど、あまりにも感動したんでコメントさせてください笑 私、気づいたら携帯握りしめて泣いてました。すごくすごく感動しました。これからも素敵な作品を作ってください。 (2016年4月15日 22時) (レス) id: 80bc047b90 (このIDを非表示/違反報告)
白玉(プロフ) - 涙が止まらないくらいすごく素晴らしい作品でした!!この作品を見て改めて家族のあたたかさを知ることができました。ありがとうございます!これから番外編見させていただきます!応援してます! (2016年2月25日 19時) (レス) id: 961c28ad46 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:K | 作成日時:2015年5月4日 22時