キミの嘘も、寝顔も、明日も。-Ki-【7】

寝不足ですか？ ページ49

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仕事忙しかったのかな、とか



やっぱり私が起きて待ってなかったこと怒ってるのかな、とか



電車の中で揺られながら仕事へ向かった。













「おはようございまーす…」












少し憂鬱な気持ちで休憩室の扉を開ける。













「…あれ？」












声が聞こえないから、てっきりまだ誰もいないのかと思ってたその休憩室には人影が。













玉「…んぁ、おはよ」



「おはようございます…、」













ソファーに身体沈めて、眠そうに目を擦る裕太くん。



いつもは飛び付く勢いで向かってくるのに…













「…あの、どうかしたんですか？」



玉「ん？…あぁ、なんか眠くてさ」













へへ、って力なく笑って髪をくしゃくしゃと掻き上げる。













「寝不足ですか？」



玉「んー、そんなことないんだけどなぁ」



「じゃあ体調悪いとか…、」



玉「ふふ、心配してくれるの？」



「そりゃ心配くらいしますよ」



玉「…ん、ありがと。多分大丈夫だと思う」












そう言ってゆっくりソファーから立ち上がった裕太くん。













「…でも、やっぱなんか顔色が…」













普段でも色白な裕太くんの顔色が更に青白い気がした。













玉「へーき。それよりはやく着替えたほうがいいんじゃない？」



「わっ！そうだった…っ、」



玉「んははっ」














急いで更衣室で着替えて休憩室へ戻ると、やっぱり怠そうにソファに座り込んでる裕太くん。














「裕太くん、時間…」



玉「あ、うん」













ゆっくり立ち上がった裕太くんの後ろを着いていく。













玉「…そう言えば昨日、」



「え？なんですか？」



玉「……や、なんでもない」



「？」














ドアノブに手を掛けた裕太くんは何かを言い掛けて立ち止まったけど、そのまま外に出て行ってしまった。



やっぱり元気のない裕太くんの後ろ姿を見ながら自分もフロアへと向かった。






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