宏光side〜鍋パ編〜 ページ3
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宏光「…俺らの何がわかんだよ」
玉「…」
宏光「うまくいくいかないとか…幸せになれるかどうかとか…そんなの俺らが決めることだ。お前には関係ない」
玉「…」
宏光「…Aが今、俺のことを好きだ、って言ってくれるこの気持ちを大事にしたい。あいつが俺だけに見せる顔を愛おしく思う。ただ純粋に、俺はあいつが好きなんだよ」
玉「…」
宏光「確かに俺は、前の奥さん亡くしてるし…子供だっている。だからあいつに負担かけたりすることあるよ、そりゃ。…実際、この前一悶着あったばっかだし」
玉「……ほら、やっぱ「だけど!…だけど、ちゃんとあいつは俺に言ってくれたんだ。話してわかることなんかいくらでもあるんだよ。そうやって一つ一つわかりあってけばいいんじゃねぇの?」
玉「…」
宏光「…時間が限られてるわけじゃない、これからたくさん知って、たくさんわかりあってけばいいと思う。はなのことも、これからのことも」
ビニール袋を地面に置いて、思わず空を見上げる。
夜空に輝く星空は綺麗で、前にあいつが買い物に行って知らない奴らに絡まれてた時のことを思い出す。
…あぁ、そうだった。
あの時は焦ったなぁー…
玉「…まぁ、そうっすね。北山さんの言ってることも、あながち間違ってないですけど」
俺から少し離れた植え込みの石垣に座り込んだ玉森くんは、同じように空を見上げる。
玉「…けど俺、やっぱ好きなんで。あなたがいるから諦めるなんてことしたくない」
宏光「……ふっ。あいつと一緒だな」
玉「あいつ…?」
宏光「今日来てた藤ヶ谷ってやつ。あいつもお前と同じ。Aが好きで、今も諦めてないらしい。…まぁ振られてっけどな」
玉「…」
んしょ、って地面に置いたビニール袋持ち上げて、マンションのエントランスをくぐる。
いくぞーって玉森くんの方振り向くと、少しだけ不貞腐れたように立ち上がった。
玉「…あの人が振られたんだったら、俺なんて勝ち目ないじゃないっすか」
宏光「は?」
玉「すっげぇイケメンなのに……なんで断ったんだろ」
宏光「お前…失礼なやつだな」
なんとなくだけど、玉森くんがかわいく思えて。
こいつも一生懸命なんだな、って思った。
まぁ、お前には負けないけどな。
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カリン(プロフ) - おぉー!!移行おめでとうございます゚+。(ノ´∀`)これからもずっと応援してます! (2015年5月4日 0時) (レス) id: 6641d2fd0e (このIDを非表示/違反報告)
Mayu - こちらこそお話を書いてくれてありがとうございます!あまりコメは出来てませんが、このお話、いっつも楽しみにしてます♪みっくんの様子がおかしいのって、前ついた嘘がバレたのかなぁ??と思いながら読んでました。クライマックスに向けてどうなるのか楽しみです★ (2015年5月4日 0時) (レス) id: 0f96157ddb (このIDを非表示/違反報告)
Maa.xx(プロフ) - はじめまして。いつもニヤニヤしながら読んでます!次で最終章、寂しいです、、、是非、続編期待しています! (2015年5月3日 22時) (レス) id: a8a2d31d70 (このIDを非表示/違反報告)
玉ヶ谷マイコ(プロフ) - 初めまして。何度も読み返しながら楽しんでます!続編、ぜひぜひはなちゃん目線で読んでみたいです!はなちゃんは2人をどんな気持ちで見守ってたのかなー実は2人の恋心に最初に気づいたのははなちゃんだったりして…とか妄想してます。是非ご検討ください! (2015年5月3日 22時) (レス) id: 7f76b5525c (このIDを非表示/違反報告)
kana(プロフ) - Kさんの作品はみっくんのかっこいいポイントが本当のみっくんもそれやりそう〜!って思えてすごくすごく好きです!こちらこそ、楽しいお話を読ませていただいてありがとうございます!です(^^)みっくんの不機嫌も気になりますが(!!)8章楽しみにしています! (2015年5月3日 22時) (レス) id: 75b1e14f7d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:K | 作成日時:2015年3月17日 19時