天然? ページ38
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宏くんに嘘をついてしまったあの日から、なんとなく気持ちが晴れない日が続いた。
こんなことなら嘘なんかつかなければよかったって思うけど、今更どうにもならなくて。
そういう風に思えば思うほど、裕太くんにも申し訳無かった。
宏光「なぁ、明日ってホワイトデーじゃん?」
「え?…あ、ほんとですね」
宏光「俺も手作りしよっかなー」
「いいですね、みなさんきっと喜びますよ」
宏光「は?」
「…え?」
宏光「……何言ってんの?みんなって誰?」
「バレンタインにもらった方達じゃないんですか?」
宏光「…俺がその人達に本命のお返しあげちゃっていいの?」
「…え、…本命、なんですか…?」
宏光「手作りっつったら本命だろ?」
すっかり忘れていたホワイトデーの前日の朝。
朝食を頬張りながら話す宏くんをキッチンから見つめる。
宏光「…あのさぁ、」
言いながら、飲み干したコーヒーのマグを持って立ち上がった宏くんがキッチンにいる私に近付く。
宏光「前から思ってたんだけど、お前って天然?」
そのまま私の背後に回り込み、私の腰にそっと腕を回す。
「ちがいますっ、天然なんかじゃありませんっ」
宏光「だって、俺がお前意外に本命返してどうすんだよ(笑)」
「…それはっ、//」
宏光「んふふっ。かわいいね」
「…っ///
んー、って後ろから唇突き出してキスをねだる彼。
唇にリップ音を響かせたキスを送れば、へへっ、と満足そうに微笑む。
…んもうっ。
かわいいのはそっちだよ…っ、///
宏光「俺はお前に作るの。ねぇ、何がいい?」
「何がいいって、なんでもいいんですか?」
宏光「頑張る」
得意気な顔でもう一度私の頬に唇を寄せ、時計をチラ見した彼が慌てて寝室へ向かっていく。
宏光「作って欲しいもん決めて、帰るまでにラインしとけよ」
「あ、はい…」
宏光「んじゃ、いってきます」
ーチュッ
はな「あー、ちゅうしたぁ〜」
宏光「ふふーん♪」
「…い、いってらっしゃい…っ///」
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カリン(プロフ) - おぉー!!移行おめでとうございます゚+。(ノ´∀`)これからもずっと応援してます! (2015年5月4日 0時) (レス) id: 6641d2fd0e (このIDを非表示/違反報告)
Mayu - こちらこそお話を書いてくれてありがとうございます!あまりコメは出来てませんが、このお話、いっつも楽しみにしてます♪みっくんの様子がおかしいのって、前ついた嘘がバレたのかなぁ??と思いながら読んでました。クライマックスに向けてどうなるのか楽しみです★ (2015年5月4日 0時) (レス) id: 0f96157ddb (このIDを非表示/違反報告)
Maa.xx(プロフ) - はじめまして。いつもニヤニヤしながら読んでます!次で最終章、寂しいです、、、是非、続編期待しています! (2015年5月3日 22時) (レス) id: a8a2d31d70 (このIDを非表示/違反報告)
玉ヶ谷マイコ(プロフ) - 初めまして。何度も読み返しながら楽しんでます!続編、ぜひぜひはなちゃん目線で読んでみたいです!はなちゃんは2人をどんな気持ちで見守ってたのかなー実は2人の恋心に最初に気づいたのははなちゃんだったりして…とか妄想してます。是非ご検討ください! (2015年5月3日 22時) (レス) id: 7f76b5525c (このIDを非表示/違反報告)
kana(プロフ) - Kさんの作品はみっくんのかっこいいポイントが本当のみっくんもそれやりそう〜!って思えてすごくすごく好きです!こちらこそ、楽しいお話を読ませていただいてありがとうございます!です(^^)みっくんの不機嫌も気になりますが(!!)8章楽しみにしています! (2015年5月3日 22時) (レス) id: 75b1e14f7d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:K | 作成日時:2015年3月17日 19時