キミの嘘も、寝顔も、明日も。-Ki-【5】

あなたのせいで ページ46

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ーガチャ…








ーバタン…












…ん、



……誰？












ぺた、って首元に触れるひんやりとした手が心地いい。











宏光「…んー……、まだちょっと熱いな…」












……え？



宏、くん……？












宏光「あ、起きた」



「…え？私、そんなに寝てたんですか？」



宏光「いや？まだ昼だから」



「…え？…昼、って……」



宏光「お前が心配だったから。半日有給使ったの」



「…え？………ぇええっ！？？」



宏光「…っふ、でけぇ声。そんだけ出るんだったらもう平気か？」



「……あ、朝よりだいぶマシです」



宏光「そっか。どれどれ…？」












ペリ、っておでこの冷えピタはがして。



サッて前髪掻き上げた宏くんが、おでこ同士をこつん、てくっつけた。












宏光「…んーー……、」



「…///」



宏光「…まぁ、だいぶ下がったかなぁーー……」



「…///」












……いや、



あなたのせいで、また熱上がっちゃいそうなんですけど。












宏光「あーれー？熱下がったのに、なんか顔赤くないっすかぁ？(笑)」



「…っな…！これはっ…別に…、///」



宏光「んふふ。照れてんの？」



「…だって…、いきなり近くにくる、から……///」











布団を目元らへんまでずり上げて。



はずかしさで赤くなった顔を隠してたら、急に布団がもぞもぞしはじめて。












「……っえ？ちょっ…、宏くんっ！？」



宏光「ん？」













バッ！、て布団から顔出したら、隣に宏くんが寝転がってて。



綺麗な顔が目の前にあって、どくん！、て心臓が跳ね上がった。












宏光「一緒に寝ようぜ」



「…え？…あ…いや…、//」



宏光「あー…、寝てたから眠くないか？」



「…ま、まぁ…//」



宏光「んー…、そっかぁ…」












そう言って、ごろん、とこちらに身体を向けて。



私の方を見つめながら、掌で優しく髪をすくいとる。












宏光「…髪、綺麗だよな」



「…ありがとう、ございます…//」



宏光「…こんなサラサラな黒髪、今時あんまいないしね」



「…///」












…なんだなんだ、



髪の毛だけでこの褒め倒しようは…！！












宏光「……そういえばさっき、お前の携帯鳴ってたけど」



「…あ、」



宏光「…ラインきてた。…玉森くんから」







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