風邪なんかひかないし ページ40
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「…はぁ…、」
寒い…
知らない内に眠ってしまったらしい。
すごい寒さと頭痛で目が覚めた。
「…んん…、」
隣でスヤスヤと眠るはなちゃんと宏くんを起こさないようにベッドからすり抜けて、自分の部屋へ向かおうとドアを開けた。
宏光「…A?」
「…あ、すいません。起こしちゃいました?」
宏光「…ん、どした…?」
「…ちょっと寒くて、自分の部屋行こうかな、って…」
宏光「…もしかして熱上がった?」
サッて起き上がった宏くんが、ぺたべたって私に近付いて。
どれ?、っておでこに触れる。
宏光「…熱いじゃん。熱あるな」
「…ん」
宏光「部屋、戻るか?一人だと心細くない?」
「……でも、宏くんに移っちゃう…」
宏光「俺滅多に風邪なんかひかないし。んなこと気にすんな」
「…じゃあ、ここにいていいですか?」
宏光「…っふ。当たり前だろ?ほら、こっちに寝とけ」
ベッドの下に布団敷いてくれて。
毛布も出してくれた。
宏光「熱、一応計ってみて。冷えピタ貼るか?」
「…貼る…」
宏光「ん。待ってて」
ペタ、っておでこに冷えピタが貼られて。
ピピピ、って鳴った体温計宏くんに渡す。
宏光「…38度か。どう?まだ寒い?」
「…寒いです」
宏光「…てことはまだ上がるな…」
そう呟いた宏くんは、少しの間ジッと私を見つめて。
いきなり私の布団を捲って、もぞもぞと背中側に潜り込んだ。
「…宏、くん…?なにして…、」
宏光「ん?これならあったかいかなー、と思って」
ぎゅう、って背中から抱きしめられて、宏くんの温もりが伝わる。
「…あったかい、ですけど…」
宏光「だろ?このまま寝ようぜ」
「…でも、もし移っちゃったらっ…」
宏光「平気だって。いいから、もう寝るぞ」
そう言って私の首元に顔を埋めるから。
宏くんの唇の温度感じて、余計熱が上がってく気がする。
宏光「…Aの匂いする」
そんなこと言いながら、くんくん匂いまで嗅いで。
宏くんの吐息が首元にかかって、くらくらしてきちゃう。
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白玉(プロフ) - ベットシーンめっちゃ宏くんカッコいいですね!!朝に読んでたんですけど、朝からキュンキュンしちゃいました!ありがとうございます!! (2016年2月22日 6時) (レス) id: 961c28ad46 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - もう毎回楽しみです。なんというかベッドシーンもすごく表現が綺麗ですよね。それでいてゾクゾクっと来てキュンとしちゃう。もう妄想が止まりません。もう絶対宏くん言いそうなセリフだわ〜ってニヤニヤしながら読んでいます。 (2015年2月12日 17時) (レス) id: f3874cd4ea (このIDを非表示/違反報告)
モカ - 「お前の風邪なんて喜んでもらってやるよ」なんて超エロいけど言われてみたい!しかも超カッコいい!!! (2015年2月8日 21時) (レス) id: 5e54e21308 (このIDを非表示/違反報告)
マコ - 「お前の風邪なら喜んでもらってやるよ、亅なんて超エロイけど、めっちゃカッケー (2015年2月8日 21時) (レス) id: 5e54e21308 (このIDを非表示/違反報告)
☆とも☆(プロフ) - 下の途中で切れてすいません。。昼間っからのベッドシーン、ごちそうさまです!!(//∀//) (2015年2月6日 2時) (レス) id: 0a79d88498 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:K | 作成日時:2015年1月8日 19時