裕太くんの優しさ ページ33
.
玉「Aちゃーん」
今日の勤務時間が終わって更衣室を出たら、待ち構えていたように裕太くんが飛びついてきて。
おわっ！、てよろけそうになるの必死で耐える。
玉「俺今日一緒に帰れないよー」
「…あ、そうなんですか」
玉「うん。ちょっと用事が出来てさぁ」
ん？
なんか、毎日一緒に帰るみたいな話になってない？？
「…じゃあ私、お先に失礼しますね」
玉「えー、もうちょっとさみしそうにしてよー」
「なんでですか！」
玉「気を付けて帰ってね。知らない人に着いてっちゃダメだよ」
「子供じゃないんですから！じゃあ、お疲れさまでした」
名残惜しそうに手を振る裕太くんに挨拶をして。
ここで仕事をしてはじめての一人の帰宅。
今日の夕飯何にしよっかなー、なんて考えながら、周りの景色見渡して歩く駅までの道のり。
ビジネス街を通り過ぎると、駅に近くなるのと同時に多くなっていく人の波。
？「こんばんは！お姉さん一人？」
一人の帰宅も悪くない、って思った矢先。
ポン、て肩を叩かれて、声をかけてくるお兄さんの姿。
「…や、ちょっと急いでるんで…」
？「そうなのー？ご飯くらい行かない？俺おごっちゃうよー」
「…いえ、すいません」
やんわりと断りながらも、駅に着くまでに何人かに声を掛けられて。
なんだかどっと疲れてしまった。
「…はぁーー・・・・」
まさかあんなに声を掛けられるなんて。
いつも裕太くんと一緒だから、そんなのわかんなかったなぁー・・・
そんなことを考えながら、帰り際の裕太くんの言葉ふと思い出して。
��気を付けて帰ってね。知らない人に着いてっちゃダメだよ��
「…」
もしかして裕太くん…
こういうことを見越して、毎日一緒に帰ってくれてたの？
そこで気付いてしまった裕太くんの優しさに、胸の中がじんわりとあたたかくなって。
明日からは、もう少し裕太くんに優しくしてあげようかなー…、なんて。
電車に揺られながら思っていた。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2359人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Kis-My-Ft2」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
白玉(プロフ) - ベットシーンめっちゃ宏くんカッコいいですね！！朝に読んでたんですけど、朝からキュンキュンしちゃいました！ありがとうございます！！ (2016年2月22日 6時) (
レス) id: 961c28ad46 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - もう毎回楽しみです。なんというかベッドシーンもすごく表現が綺麗ですよね。それでいてゾクゾクっと来てキュンとしちゃう。もう妄想が止まりません。もう絶対宏くん言いそうなセリフだわ〜ってニヤニヤしながら読んでいます。 (2015年2月12日 17時) (レス) id: f3874cd4ea (このIDを非表示/違反報告)
モカ - 「お前の風邪なんて喜んでもらってやるよ」なんて超エロいけど言われてみたい!しかも超カッコいい!!! (2015年2月8日 21時) (レス) id: 5e54e21308 (このIDを非表示/違反報告)
マコ - 「お前の風邪なら喜んでもらってやるよ、亅なんて超エロイけど、めっちゃカッケー (2015年2月8日 21時) (レス) id: 5e54e21308 (このIDを非表示/違反報告)
☆とも☆(プロフ) - 下の途中で切れてすいません。。昼間っからのベッドシーン、ごちそうさまです!!(//∀//) (2015年2月6日 2時) (レス) id: 0a79d88498 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：K
| 作成日時：2015年1月8日 19時
