キミの嘘も、寝顔も、明日も。-Ki-【5】

綺麗な寝顔 ページ3

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ーpipipipi……










「……ん…、」












携帯のアラームで目覚めると、足元にズン、と感じる重み。



隣には、未だスヤスヤと寝息をたてる宏くんの寝顔。













幸せだなぁー……













心の中で呟きながら、その長い睫毛やぷるんとした唇を見つめる。



この女の子みたいな綺麗な肌は、何か特別なケアをしてるわけじゃなく？



生まれつき、こんなに綺麗なの？













感心しながら、思わずそっと頬に触れる…













宏光「……んん、」














…あ。


起きるかな……？














宏光「……るせぇよ、……宮田ぁ……」



「…」



宏光「…ん、……zzZ…」



「…」













そんな寝言を言いながら、私の足にまとわりついてた宏くんの足が離れていく。



くるって反対側向いて、再び眠りについた宏くんに布団掛け直して。



そっとリビングに向かい、朝ごはんの準備。













「…よし。二人とも起こさなきゃ…」













出来上がった朝食をテーブルに置いて、私の部屋で眠る宏くんの元へ。













「…宏くん、起きてください」



宏光「…zzZ」



「もうっ。宏くん、遅刻しますよっ」













バッ！って半分無理矢理布団剥ぎ取る。













宏光「…んぅ……さみぃ…」



「ちゃんと起きてくださいよ？朝ごはんできてますから」



宏光「…んんー……A…」



「もう、なんですか……きゃっ…！」














いきなり腕をひっぱられて、倒れこんだ先は宏くんの腕の中。



すぐそばにある宏くんの綺麗な寝顔に、途端に心臓の鼓動が速まって…



寝癖の爆発した髪が、ふわふわと肌に当たってくすぐったい。














宏光「…ねぇ、」



「…な、なんですか…？//」



宏光「起きるから、ちゅーして」



「…はっ！？//」



宏光「じゃなきゃ起きれない〜」



「…っ、///」












…子供かっ！！













宏光「はやくー」



「…//」



宏光「Aー」



「…っ…、///」













ーチュ。













宏光「…むふ」



「…ほらっ、ちゃんと起きてくださいよっ//」



宏光「…んー。起きるー」













宏くんて、寝起きは結構甘えんぼさんなんだ。













宏光「…」



「…ん？」



宏光「…zzZ」














……寝てるし！！





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