キミの嘘も、寝顔も、明日も。-Ki-【5】

好意ありまくり ページ20

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宏光「そういえば、あれから気になってたんだけど…」



「はい？」











電車降りて、今日は疲れただろうから、ってスーパーのお惣菜を何種類か購入して。



夕飯の後、お風呂入ってすぐ眠りについたはなちゃん。



そして、寝室から戻ってきた宏くんからの第一声。











宏光「なんで玉森くんの連絡先しか知らないわけ？」



「…どういう意味ですか？」



宏光「だからさー、他の従業員の連絡先は知らないわけ？なんで玉森くんだけ知ってんの？」



「…なんで、って言われても…」



宏光「…玉森くんに聞かれたの？」



「そうですけど」



宏光「Aだけ？」



「はい」



宏光「…はぁーーー……」











両手で頭抱え込んで、ソファの背もたれにズズズ、って沈んでいく宏くん。











宏光「お前さー、完全狙われてるじゃん！」



「は！？狙っ「だいたいさー、この前の朝のライン。どんな内容か知らねぇけど、あんな朝早くにしてくるとか好意ありまくりだろ」



「…」












裕太くんが、私に好意…？



…いやいや。



裕太くんにはちゃんと彼女がいるんだから。












「裕太くんにはちゃんと彼女いますから。なのでそんなことはありえません」



宏光「…彼女？」



「彼女です」



宏光「それ、あいつが言ったわけ？」



「そうですよ？」



宏光「ふぅーん…」












いまだ納得してないような表情で、こたつの上で組んだ腕に顎のせて。



コーヒー淹れようかな、って立ち上がったとき、あ！って千ちゃんのことを思い出した。













「あの、宏くん、」



宏光「ん？」



「二階堂さんを、またうちのお店に連れて来て欲しいんですが…」



宏光「…は？」



「…あれ？えと、二階堂さん…でしたよね？」



宏光「…」













ん？



あれ？？



二階堂さんて、珍しい名前だから覚えてたはずなんだけどな…、








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