ぬいぐるみ ページ19
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午後からは、うさぎやモルモットと触れ合える広場でふれあい体験。
うさぎやモルモットももちろんかわいいんだけど・・・
宏光「お前、かっわいいなぁー……」
はな「ぱぱ、はなもだっこ!」
宏光「そっとだぞ。膝の上で優しく抱っこしてやれ」
はな「うん…」
宏光「…おわっ!ちょ、暴れんなって…、」
はな「…こわいよ、」
宏光「大丈夫。…ほら、ぎゅ、ってして?」
はな「……かわいい!」
宏光「だろ?よしよし、ってしてあげて」
はな「よしよし。うさぎさん、かわいーねぇ」
「…」
うさぎと戯れるあなたたちが全力でかわいいんですが、どうしたらいいですか?
おかげで、うさぎさんにちっとも目が行かないんです…
はな「ぱぱ、あれ」
宏光「ん?なに?」
そろそろ帰ろっか、って出口に向かってた時。
おみやげ屋さんの前で足を止めて、何かを指差したはなちゃん。
はな「…はな、うさぎさんほしい」
宏光「うさぎさん?あのぬいぐるみ?」
宏くんの問いに、こくこく、って頷く。
宏光「いいよ。パパが買ってやる」
はな「…ほんとぉ!?」
宏光「ん。いちばんかわいい子選んどいで」
はな「うんっ!!」
はなちゃんと一緒に、どの子がいいかなー、っていっぱい悩んで。
はなちゃんが抱っこしたうさぎさんとおんなじ、白いふわふわのうさぎさんのぬいぐるみを選んだ。
はな「はな、このうさぎさんだっこしてく」
そう言って、そのぬいぐるみを抱きしめながら動物園を出る。
「はなちゃん、もう寝ちゃいましたね」
宏光「きっと歩き疲れたんだろうなー…」
帰りの電車の中。
宏くんの膝の上ですぐに眠ってしまったはなちゃんを、優しい顔で見つめる宏くんを見つめる。
宏光「眠い?」
「…ん、ちょっと…」
宏光「Aも寝ちゃっていいよ?」
そんな宏くんの優しい言葉聞きながら。
優しい笑顔に見守られて、瞬く間に瞼が重くなっていった。
宏光「…弁当、うまかったぞ。お疲れさま」
こてん、て自分の肩に私の頭寄りかからせながら。
微かに遠のいていく意識の中で、そんな宏くんの小さな掠れた声を聞いた。
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白玉(プロフ) - ベットシーンめっちゃ宏くんカッコいいですね!!朝に読んでたんですけど、朝からキュンキュンしちゃいました!ありがとうございます!! (2016年2月22日 6時) (レス) id: 961c28ad46 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - もう毎回楽しみです。なんというかベッドシーンもすごく表現が綺麗ですよね。それでいてゾクゾクっと来てキュンとしちゃう。もう妄想が止まりません。もう絶対宏くん言いそうなセリフだわ〜ってニヤニヤしながら読んでいます。 (2015年2月12日 17時) (レス) id: f3874cd4ea (このIDを非表示/違反報告)
モカ - 「お前の風邪なんて喜んでもらってやるよ」なんて超エロいけど言われてみたい!しかも超カッコいい!!! (2015年2月8日 21時) (レス) id: 5e54e21308 (このIDを非表示/違反報告)
マコ - 「お前の風邪なら喜んでもらってやるよ、亅なんて超エロイけど、めっちゃカッケー (2015年2月8日 21時) (レス) id: 5e54e21308 (このIDを非表示/違反報告)
☆とも☆(プロフ) - 下の途中で切れてすいません。。昼間っからのベッドシーン、ごちそうさまです!!(//∀//) (2015年2月6日 2時) (レス) id: 0a79d88498 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:K | 作成日時:2015年1月8日 19時