キミの嘘も、寝顔も、明日も。-Ki-【5】

キラキラな目 ページ17

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はな「うわあああーーーー……」












動物園の入場門を目の前にして、キラッキラなおめめと歓喜の声をあげるはなちゃん。













宏光「はな、あのチケット出してみ？」



はな「うんっ」














え…？



まさか、とは思いますけど…



そのチケットで入るつもりですか？？














「…ちょっと宏くん！」



宏光「…平気。ちゃんと入場券買ってあっからさ。…あ、すいません。これでお願いできますか？」



「え…」












宏くん、いつの間に…













入場門の係員の人が、優しい笑顔ではなちゃんから手作りのチケット受け取ってくれる。



その後、小さくお礼言いながら宏くんが本物のチケットを渡す。













宏光「はな、サンタさんのチケット使えたな！」



はな「うん！」



宏光「おし。じゃあ順番に回ってこうぜ」














わあーーー！！、っておんなじうれしそうな顔して。



近くにいた鳥のオリを二人で覗き込んでる。














宏光「これがキジ…」



はな「きじさん？」



宏光「ももたろうと鬼退治に行ったあのキジだぞ、はな」



「っぷ…！」














すごーーーく真剣な表情で鳥たちを見つめる二人がかわいすぎて。



ももたろうの話をし始める宏くんに、思わず笑ってしまった。














宏光「はなっ、はなっ！あっちにパンダがいる！！」



「ぱんださん！」



「…あっ、ちょっと…！」














ダダダダ、って一目散にパンダのオリへ。



それを小走りで追いかけながら、キラキラな目でオリの中のパンダ見つめる二人を見つめて、顔が綻ぶ。













…だめだ。



完全に動物じゃなく、宏くんたちばっか見ちゃう…



何しに来たんだ私。













宏光「A、」



「あ、はい？」



宏光「Aは見たい動物ある？」



「えと…、ライオンかな…？」



宏光「俺も見てぇ。よし、ライオン行くぞ！」














ん、って差し出された宏くんの手。



ちょっとだけ照れながらも、ぎゅ、って握る。



パパずるい〜、って反対側の手、はなちゃんが握り締めてくれて。



三人でいろんな動物見て回った。







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