一瞬の出来事 ページ36
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宏光「…約束。ちゃんと守った?」
「…あ、はい…多分、」
宏光「多分て?」
「…えと、多分…飲み過ぎてはないかと…」
宏光「なに?結構飲んだわけ?」
藤「おい、北山。尋問みたいなことすんなって」
宏光「お前には関係ないだろ。Aと約束したんだから」
藤「約束?なにを?」
宏光「…飲み過ぎないことと、お前に飲ませ過ぎないこと。あと、キスされないことだよっ」
「…ちょ、宏くんっ…//」
宏光「なに?もしかしてキスされたとか?」
藤「…」
「…さ、されてませんっ…///恥ずかしいからやめ「じゃあなんでそんな赤くなってんの?」
宏くんと私のやりとりを見ていた藤ヶ谷さんが、私達の方に近付いてくる。
藤「…北山。ほんとに今日はなにもしてないから」
宏光「…」
藤「飲み過ぎてもないし、俺も。見りゃわかるだろ?」
宏光「…」
藤「だからAちゃんは、約束ちゃんと守ったよ」
宏光「…」
藤「……今までは、だけどね」
宏光「…は?」
ーグイッ
「…ひゃっ…!!」
ーチュッ…
あまりに一瞬の出来事だった。
私の腕を、藤ヶ谷さんが強く引き寄せて…
頬に感じたあたたかい何か。
え?
なにが起こったの…?
宏光「……ふ、ふ、ふじが、」
藤「じゃあね、Aちゃん。おやすみ」
宏光「……ちょ…おまっ、藤ヶ谷っ…!!」
掌で頬に触れたまま、ぼーっと藤ヶ谷さんを見送って。
目の前には、地団駄踏んでる宏くんの姿。
…もしかして私、
藤ヶ谷さんに、キスされた…??
まだ熱が残る頬に触れながら、ぶわって顔が熱くなってくのを感じる。
そんな私の視界に映った、お怒りモード全開の不機嫌宏光。
宏光「おい」
「…はい」
宏光「帰るぞ」
「はい…」
頬に触れてた私の手を、少し乱暴に掴んで。
ずんずん歩き出す。
エレベーターに乗り込んで、降りて、部屋までの通路歩いて。
一言もしゃべらない宏くんの背中、じっと見つめてた。
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ダーリン北山宏光様 - 私は絶対北山君一筋好きになるよ。はなちゃんも可愛いよね。北山くんもカッコいいしイケメンだから大好きです。 (2019年9月9日 15時) (携帯から) (レス) id: 63b7d0fc4e (このIDを非表示/違反報告)
北斗七星(プロフ) - はじめまして。はなちゃんがとても可愛くて宏くんはとてもみっくんぽさを感じて毎回キュンキュンキュンしてます笑!お話が本当に素敵で親子の絆や会話,言葉の素敵さなどをたくさん感じました。すごく楽しませて頂いてます!これからも頑張って下さい。 (2015年12月15日 23時) (レス) id: 9ff866e7a7 (このIDを非表示/違反報告)
ラン(プロフ) - はじめまして。小説の中に久しぶりに引き込まれて一気に読んでしまいました。 (2015年12月1日 13時) (レス) id: 799bf5668e (このIDを非表示/違反報告)
ララ(プロフ) - 初コメです。はなちゃんと宏くんが、かわい〜い(≧∇≦)面白いし、もどかしさがたまんないっす(>人<;)すっごく楽しませて頂いています。 (2015年5月6日 8時) (レス) id: 5e7b10e876 (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - isseiさん» はじめまして、コメントありがとうございます(=´∀`)人(´∀`=)楽しんでいただけてうれしいです★これからもよろしくお願いしますね(*^^*) (2015年2月15日 23時) (レス) id: ff033ea4e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:K | 作成日時:2014年12月13日 23時