スケベ宏光 ページ14
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宏光「ほんとにいいの?」
「だから、大丈夫ですって!!」
宏光「でも、不便でしょ?」
「…別に。今までコレでやってきましたので」
宏光「じゃあさ、頭は洗ってあげ「結構ですっ!!」
…ついに明日。
長い間障害になっていた腕のギプスが外れることになった。
宏光「ちぇー」
むぅ、って若干拗ねてる様子の宏くんを睨みながら脱衣所に向かう。
さっき、明日ギプスが外れる話をしたら、途端に宏くんの目付きが変わって。
そわそわし出した宏くんが、ボソっと呟いた一言。
宏光「……くそっ、逃した…」
…え?
逃した、って何を?
その言葉の意味考えながら、お風呂の準備してた私に近付いてきた宏くん。
宏光「一緒に入る?」
「はい?」
宏光「その手じゃ洗えないだろ?俺がやってあげる」
「…」
うんうん、て真剣な顔して頷きながら。
でも、下心丸出し、って目は隠し切れてない。
…この、スケベ宏光。
「…はぁー…」
ビニールを被せた腕を浴槽の淵に置いて湯船に浸かる。
退院して、もう一週間。
ギプス生活、長かったなー…って。
ビニール被せられた右腕見つめながらしみじみ思ってた時。
宏光「ねぇー」
扉の向こうからいきなり聞こえてきた宏くんの声に、びく!って飛び上がる。
「…な、なんですかいきなり…!」
宏光「いや、大丈夫かなーって」
「さっき大丈夫って言いましたよね!?」
宏光「うん、言った」
「…」
じゃあなんで来たんですか…!!
「…もう出ますんで。向こう行っててもらえますか?」
宏光「えー」
「…」
宏光「俺だってなんかしてやりたいじゃん」
「…」
宏光「…」
「…じゃあ、」
宏光「え!?」
「じゃあ、ドライヤー頼んでもいいですか?」
宏光「…いつもやってんじゃん」
「…じゃあいいです」
宏光「いやっ、やります!やらせて下さい!!」
バタバタバタバタ……
「…っぷは!」
リビングへと走る足音を聞きながら、私は声を上げて笑った。
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ダーリン北山宏光様 - 私は絶対北山君一筋好きになるよ。はなちゃんも可愛いよね。北山くんもカッコいいしイケメンだから大好きです。 (2019年9月9日 15時) (携帯から) (レス) id: 63b7d0fc4e (このIDを非表示/違反報告)
北斗七星(プロフ) - はじめまして。はなちゃんがとても可愛くて宏くんはとてもみっくんぽさを感じて毎回キュンキュンキュンしてます笑!お話が本当に素敵で親子の絆や会話,言葉の素敵さなどをたくさん感じました。すごく楽しませて頂いてます!これからも頑張って下さい。 (2015年12月15日 23時) (レス) id: 9ff866e7a7 (このIDを非表示/違反報告)
ラン(プロフ) - はじめまして。小説の中に久しぶりに引き込まれて一気に読んでしまいました。 (2015年12月1日 13時) (レス) id: 799bf5668e (このIDを非表示/違反報告)
ララ(プロフ) - 初コメです。はなちゃんと宏くんが、かわい〜い(≧∇≦)面白いし、もどかしさがたまんないっす(>人<;)すっごく楽しませて頂いています。 (2015年5月6日 8時) (レス) id: 5e7b10e876 (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - isseiさん» はじめまして、コメントありがとうございます(=´∀`)人(´∀`=)楽しんでいただけてうれしいです★これからもよろしくお願いしますね(*^^*) (2015年2月15日 23時) (レス) id: ff033ea4e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:K | 作成日時:2014年12月13日 23時