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「どうしよう川西、少なくとも嫌われてはないよね？でも瀬見って誰にでもあんな感じだし……いや、大丈夫！自信を持て！私は可愛い！だよね！？」
「まあ、世良先輩は美少女っすけど。てか、相変らずっすねぇ」
何が「相変わらず」なのか分からず首を傾げると、川西は丁寧に解説してくれた。
「相変わらず自信家だな、ってことです」
「だって努力してるし」
「知ってます。元からっていうのもあるんでしょうけど、色々やってますもんね。だから俺、先輩のこと尊敬してますよ」
川西が言うように、私は元から容姿に恵まれているほうなのだと思う。だけど、完璧な人間なんて存在しない。
だから私は手を抜かない。メイクもファッションも、体系維持も結構大変だ。でも、努力して可愛くあろうとする自分は結構好きだったりする。
いや、それはいいんだけど。
「川西どうした？熱ある？」
川西との付き合いはそれなりに長いけれど、こんな風に誉めそやされたことなんてない。いつも飄々として、何を考えているか分からないことの方が多い。
「失礼っすね。俺はいつもこんな感じですよ」
「絶対嘘だ！」
変だ。絶対に変。
中学生のころに委員会がきっかけで知り合った川西は、昔から可愛げがなかった。初対面では何を考えているのか分からない顔でじっと見降ろしてきたし、仲良くなってから彼の試合を見に行ったら、私の存在に全く気が付いていなかったらしい。とにかくそういう例には枚挙にいとまがないのだ。
「本当にどうした川西……？」
「いやほんとに。だって世良先輩、バレーのこと全然知らなかったのに勉強して、マネージャーとして自分は何をすべきか常に考えてますよね。かっこいいなって思います」
「やっぱり熱あるでしょ」
なんで今日に限ってそんな風なんだ。私は思わず後ずさった。川西が不満そうに唇を尖らせる。
「とことん失礼ッスね。だから頑張れって話じゃないですか」
……なんと。
思わず目を瞬かせる。どうやら、不審な言動は彼なりの励ましだったらしい。
「私が言うのもなんだけど、あんた不器用だね……ふふ」
「笑うのやめてもらっていいっすか」
相変わらずの無表情だけど、これは少しむっとしているのか、拗ねているのか。川西はたまに分かりやすい。
「ごめんごめん。……よし、絶対振り向かせてやる。覚悟しとけよ瀬見英太」
威勢よく啖呵を切る。しかし、その勢いはこの後急速に失速することになるのである。
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金平糖 - 英太君にフラれた時は１日自分を責めましたね、馬鹿〜って。（作者さんは悪くありません）これからの展開が楽しみです！更新頑張って下さい！！ (2021年1月3日 21時) (
レス) id: 22491bc67a (このIDを非表示/違反報告)
レイラ - すっごい面白かったです！瀬見さんカッコいい！続き楽しみです！ (2020年4月3日 16時) (レス) id: 1dbd6d09c3 (このIDを非表示/違反報告)
さかき(プロフ) - 妖精さん» 妖精さん初めまして、ありがとうございます！続き、楽しみにしておいてやってください！ (2020年2月5日 22時) (レス) id: d263cbf7f6 (このIDを非表示/違反報告)
妖精(プロフ) - 瀬見ィィィィィ！後悔しても知らないぞ！知らないぞ！すっごくおもしろくて、これからどうなるかたのしみです！ (2020年2月5日 21時) (レス) id: 614bb0e68c (このIDを非表示/違反報告)
さかき(プロフ) - コムギさん» コムギさん！ありがとうございますー！励みになります更新頑張りますね〜！ (2020年1月27日 5時) (レス) id: d263cbf7f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さかき | 作成日時：2020年1月24日 21時
