SIXTEEN ページ19
お久しぶりですね((
スミマセンスミマセンスミマセン
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「抜き打ちテストやるでー。50点以下か放課後残ってもらうわ。
簡単だからなー。」
…最悪だ。絶対50点以上なんて取れない。古典とか歴史が本当に俺は出来ない。
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「なんやねん。12点て、基礎ぐらい出来るようならんとアカンやろ。」
『…だって、分かんないから。』
俺は俯いて、言い訳をすると鬼怒ははぁ、とため息を吐いて俺の頭をぽんっと撫でた。
「ま、ここ座って教えたるから。」
『なんで鬼怒…先生勉強出来るの。頭悪そうなのに。』
「一言余計やわ。
まぁ、妖怪やしな。こんなんでも俺、躾られとんやで。」
『鬼怒先生も大変なんだ。』
まぁ、せやな。若干バツの悪い顔をしていた。
あんまり聞いちゃいけなかったのか。
昔の話が嫌いなのか、
「ほら、取り敢えずここ呼んでみ。」
『んーと…〜〜〜』
「…何をどう考えたらそう読めるねん。」
読めないから読めないんだ。他に理由はない。
「…中学の勉強から始めるか。」
『えぇーっ。』
「えーじゃないわ。」
____________________
「今日ここで終わりや。結構読めるようになったし、あと何日かで分かるやろ。」
『先生…ありがと。』
鬼怒は驚いたように目を丸くして、直ぐに歯を見せて笑った。
…不覚にも、ちょっとドキドキしたことは絶対言わないでおく。
「どーいたしまして。
それにしても先生っていうのなんか面白いやんなぁ〜。」
『仕方ないじゃん。』
「せやな。」
鬼怒は、ぽんっと頭を撫でて俺の腕を引いた。
「もう、暗いし送るで。」
もう、外は真っ暗だ。一人で帰るとまた怖い目に遭うだろう。あんな思いをするのはこりごりだ。
『うん。』
「エラい素直やんな。」
『じゃあ一人で帰る、』
「だめだめ、一緒に帰ろな。昇降口で待っててや。」
俺の肩をポン、と叩くと教室から出ていった。俺も鞄に教科書やらを突っ込んで、教室を後にした。
外靴を履いていると、外から誰かが向かってくるのがわかった。一瞬、体が強ばったが顔を見てふっ、と力を抜いた。
「あれ、なにしてんの?」
クラスメイトの男子だった。忘れ物か、先生に用事でもあるんだろう。
『…補習受けさせられたから。』
「あー、ヤンキー先生な。
なあ、俺忘れ物取りに来たんだけどそのあと一緒に帰んね?」
…その、ヤンキー先生と一緒に帰るつもりだったけど。一人じゃないし、いいか…?
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大手裏剣(プロフ) - ゆつきさん» どういたしましてー、いえいえ、これからもよろしくお願いします。 (2019年1月11日 9時) (レス) id: 930f4adcc1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆつき - 理解して下さりありがとうございます!!助かります!!ありがとうございます! (2019年1月11日 8時) (携帯から) (レス) id: ca4204c2d8 (このIDを非表示/違反報告)
大手裏剣(プロフ) - シュランさん» 初めまして。こちらこそありがとうございます!それはよかったです。はい、少々お待ちくださいな。( ˇωˇ ) (2019年1月10日 10時) (レス) id: 930f4adcc1 (このIDを非表示/違反報告)
シュラン(プロフ) - 初めましてシュランです。作品を読ませてもらいました。ザックり言うと、最高です。ありがとうございます!文も読みやすくて話も凄く面白いです。次の更新楽しみにしています (2019年1月10日 10時) (レス) id: 567cd1cb99 (このIDを非表示/違反報告)
大手裏剣(プロフ) - ゆつきさん» 初めまして、コメントありがとうございます。楽しんで頂けてとても嬉しいです。了解しました。話数を記入しておきます。 (2019年1月10日 9時) (レス) id: 930f4adcc1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:大手裏剣 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/oh19years/
作成日時:2018年11月25日 23時