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おまけ 〜夜の夏祭り10〜 ページ36

何でわざわざこんな恥ずかしいことを…!

きっと弄んでいるこの鬼

そうか?と余裕ぶった表情を見せつけられる

悔しい!こいつの角折ってやりたい…

「なかなか美味だぞ?…それに」

頰を少し細め、たと思いきや視線を横に逸らし言いづらそうにした

すると息を少し吸って、言葉を紡いだ

「…美しいぞ、A」

え?茨木童子が、私を褒めた?

今日雪が降るぞ

「それさっき大天狗に言われた」

「なっ…!そうだが!私に言われて嬉しくないのか?」

お前、その発言何気にナルシスト要素が含まれているぞ、危ないぞ

でも、本当私…

「バカ、嬉しいに決まってる。ありがとう」

好きな…人から美しいって言われて、最高に幸せだよ

そんなこと、きっと茨木童子にはわからないと思うけどね

茨木童子はフッと笑い、私の手を握った

「また君と離れたら困る…手を焼かせるな」

皮肉を交えながら、その手は私をどこにも行かせないと固く力強かった

私もぎゅっと握り返す

「じゃあどこにも置いて行かないでよ」

「考えておこう」

「なにそれ」

私と茨木童子は、しょうもない話をして、お互い笑った

このまま時間が…幸せな時間が止まってくれればいいのに

終わることを知らないお祭りの光が、入り違う鬼を輝かせる

月にも負けずと、ひと時の楽しみに明かりを灯そうと、燃え尽きることを知らないようだ


私は歩きながら、茨木童子が食べた跡があるりんご飴に、そっと口付けた


おまけ 〜夜の夏祭り〜 * 完 *

____________________________________

このおまけ編、思ったより長くなってしまいました…すみません m(_ _)m 何気に大天狗の出番の方が多いという、茨木童子ごめんねええええ…

しかもこのおまけ、季節は夏だけど書き終えたの初秋頃だからね、寒いよ、もうお祭りだのそんな雰囲気じゃない…笑

本編の方すっぽかしておまけやろうなんて考えが甘かった…次から本編に戻ります! これからもよろしくお願いします( ´ ▽ ` )

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設定タグ:陰陽師 , 茨木童子 , 大天狗   
作品ジャンル:恋愛
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はぐはまさ - 麻乃さん» そう言って頂けて嬉しいです!ありがとうございます、頑張ります(*´∀`*) (2017年10月9日 18時) (レス) id: 1a4672ac58 (このIDを非表示/違反報告)
麻乃(プロフ) - はぐはまささん» はぐはまささんの書かれる茨木童子かっこいいです、もっと読みたいです(*´-`*) これからも応援してますヘ(*`∀´*)ノ (2017年10月9日 17時) (レス) id: 66c6973d83 (このIDを非表示/違反報告)
はぐはまさ - 麻乃さん» ありがとうございます!!!( ´ ▽ ` ) (2017年10月9日 17時) (レス) id: 1a4672ac58 (このIDを非表示/違反報告)
麻乃(プロフ) - 更新お疲れ様です!(o´艸`) (2017年10月9日 13時) (レス) id: 66c6973d83 (このIDを非表示/違反報告)
はぐはまさ - 召使い丁さん» いえいえ!逆に確率アップじゃない時に出るなんて、凄いですね(°_°) ありがとうございます!! (2017年9月12日 8時) (レス) id: 1a4672ac58 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はぐはまさ | 作成日時:2017年4月30日 19時

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