おまけ 〜夜の夏祭り9〜 ページ35
「あれ…?茨木童子、汗かいてる?」
頰や首に雫だ垂れているのが見えた
「妖が沢山集まっているからな、暑苦しいのだ」
「そうなんだ」
周りの妖を見てみると、みんな涼しそうな顔で歩いていて汗をかいている様子はない
私も暑くないし…もしかして、この鬼
「私を…探してた?」
「……そうだ」
茨木童子が!!!あの茨木童子が私を!
すると茨木童子がむすっとした顔で言った
「目を離すと何処かへ行ってしまいそうだし、しかも何かと君はあの雑兵に目を付けられているからな…」
すると収まっていた殺気を蘇ってきた
やっやばい!
もしかして茨木童子、大天狗を敵対視してる?
「大天狗は、私がこの世界の人じゃないから興味を持っているだけで、中身を気に入ってるわけじゃないと思うよ?」
そうじゃないとあんなイケメンに声かけて貰えないよ
「疎いな、A」
信じられないと言わんばかりの表情を鬼は浮かべていた
「とにかく!…探してくれてありがとう」
「ああ、大事無くてよかった」
そこまで私のことを気にしていてくれたの?
胸が、苦しいぐらいに締め付けられる
「む?それは…」
茨木童子は私の食べかけのりんご飴を凝視した
食べたいのかな?
「りんご飴だよ?食べるなら買ってくるけど」
茨木童子は少し考えると
「いや、これで充分だ」
グイッ
りんご飴を持っている方の手を、茨木童子の口元まで引き寄せられたと思いきや
パクッ
茨木童子が、私の食いかけのりんご飴を食んだ
「…っ!?」
突然の出来事に声が出ず、ましてや抵抗も何もできなかった
かかかかかかかか間接キス!?
私が食べていた所を食べられ、りんごは少し削られ半分になった
私、もう、やばいです
ついていけません
脳回路がショート寸前デス
「茨木童子、もうこれあげ…っ」
る と言う前に、茨木童子が私の頭を固定し口元にギリギリ近い所を舐めた
なめ…た!?
何がどうなってるの!?てか!顔が近い顔がっ
「なかなか…甘いな」
すると茨木童子はもう一度私の口元付近を舌で舐めた
「きゃっ…ちょ、茨木童子…っ」
肩を押してもビクともしない
心臓が!ばくばくして弾けそう!
すると茨木童子は顔を離し、不敵に笑った
「口元まで飴がついていたぞ?」
「だ、だからって唇近くまで舐めなくても!てか舐める前に言ってよ、自分でも取れるんだから…」
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はぐはまさ - 麻乃さん» そう言って頂けて嬉しいです!ありがとうございます、頑張ります(*´∀`*) (2017年10月9日 18時) (レス) id: 1a4672ac58 (このIDを非表示/違反報告)
麻乃(プロフ) - はぐはまささん» はぐはまささんの書かれる茨木童子かっこいいです、もっと読みたいです(*´-`*) これからも応援してますヘ(*`∀´*)ノ (2017年10月9日 17時) (レス) id: 66c6973d83 (このIDを非表示/違反報告)
はぐはまさ - 麻乃さん» ありがとうございます!!!( ´ ▽ ` ) (2017年10月9日 17時) (レス) id: 1a4672ac58 (このIDを非表示/違反報告)
麻乃(プロフ) - 更新お疲れ様です!(o´艸`) (2017年10月9日 13時) (レス) id: 66c6973d83 (このIDを非表示/違反報告)
はぐはまさ - 召使い丁さん» いえいえ!逆に確率アップじゃない時に出るなんて、凄いですね(°_°) ありがとうございます!! (2017年9月12日 8時) (レス) id: 1a4672ac58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はぐはまさ | 作成日時:2017年4月30日 19時