【sha】超能力者【wrwrd/ぴくと/男主】 (ページ3)

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「馬鹿か、御前」ページ3

A視点

しかし、顔か…顔…
透視が常時なければ、誰でもいいから見てみたいものだな
あ、田中以外の顔だがな

「あ〜！Aせんぱぁい♡
(A先輩だ！生A先輩！サイコー!かっこいいんだけど)」
「───…」シュッ
「って…あれ？もー！先輩照れないでくださいよぉ」

照れてない。その後が面倒臭いだけだ
今だってものすごく面倒臭い状況なんだぞ
鈴黄と猿山先輩がさっきまで言い争っていたのに、今では意気投合(？)して田中とこっちを睨んできてるんだから

「───人前ではやめろ」
「人前では…じゃあ！2人きりのときならいいんですか？」
「───2人きりのときなら容赦なく殺れるから覚悟しろ」
「(容赦なく…ヤ△レる？私以外の女となにシ△ようとしてんねん…！)」
「(やっば……積極的過ぎ……好き)」
「(アイツ…生徒会だけじゃなく、死神さんまで)」

……おっふ。勘違いの度が過ぎてる
なんで御前らソッチ(ヤ)の方向にしか行かないんだよ…あっち(殺)もあるだろ
そして僕にも彼女にもその気がないから勘違いはやめて欲しい
これを見ているみんなにも勘違いして欲しくないので彼女の心の声を晒そう

「(あー面白い！A先輩本当にモテるんだなぁ
シャオさんとらっだぁさんがここまでなるなんて先輩って罪な人♡)」

な、だろ？
彼女は僕をというより…僕の周りの反応を楽しいんでいる
僕の周りは彼女になにか恨みでも買ったのだろうか

「───というか、離せ。投げるぞ」
「先輩、乱暴しないでくださいよ！もうっ」
「「(おっふ…)」」

…忘れてた。彼女は高嶺の花だったな
神谷志保。通称、死神
一般人よりも可愛らしいく、彼女は学園の高嶺の花だ
それと一緒にいる僕
目立ち、周りの反感を買う

「(彼女を全力で離さなければ)」

僕は目立つことを嫌う
なるべくひっそりと暮らしたいんだ
彼女の手を振り払い、走って教室に逃げ込む

「あ、先輩っ！(すぐどっかに行っちゃうなぁ…おっふって先輩に言わせたいだけなのに)」

絶対に言わない。てか、諦めろ
教室の中で心の底からそう思った

「あ、A君！えへへ、おはよう」
「───ｯｯｯ？！？！？」
「あ、え？！どうした？」

どうした？じゃないだろ、もう少しで教室が吹き飛ぶところだったぞ
…嗚呼、そういや読者の皆に話せなくてはいけなかったな
基本的に僕は驚くことはない。テレパシーがあるから絶対にな
ただ、この女

「そういやさ」

天乃純。通称、ぺいんと
にはテレパシーが通用しないのだ