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Story2 ページ3
Ｓside
そんな家庭にきたから、僕は甘えというものを知らない。
知らないというよりも、甘えることに恐れているのだろう。
甘えると暴力。
「おい、翔。お前今日バイトだろ？早く出ていけよ。」
…。
父さんだ…。
Ｓ「うん…。わかってるよ…。」
ずっと自分の思考の世界に入っていた僕は、多少驚きながらも冷静に返事をする。
「なんだ？その口のきき方はっ！」
ドカっ
Ｓ「っ…」
お腹を思いっきり蹴り上げられる。
これからバイトなのに…
「お前そんなきれいな顔してんだ…。俺のものにならないか…？」
肩を抱かれ耳許で囁かれる。
突然なにを言ってるんだ…。
Ｓ「いやっ…ば…バイト行ってくるねっ…！」
少し気持ち悪くなって、僕は机に置いてあったカバンを掴み、家を出た。
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作者名：kii | 作成日時：2013年6月19日 18時
