I xxxxxx (jesse) PT.2

番外編 ...1 ページ27

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ーjs視点ー









ずる賢い樹は遠目にチェックして、お姉さんが大丈夫そうな事を判断してから会話に混ざって来た





「お姉さん飲みすぎじゃない？大丈夫そ？」



「全然へっちゃらです」



顔色を変えずハイペースで飲み進めるお姉さんを観察しながら


会話の合間に笑う事が増えて、その笑顔にどうしようもなく惹かれて



一目惚れってこういう事？




優秀な俺の直感がそう言ってた


どうしたらもっと近付ける？

どうしたらもっとお姉さんの事知れる？





一夜限りにならないように俺なりに考えてたけど、
その必要は無かったみたい





お姉さんは段々眠そうに首をコクン、コクン




「おーい、ここで寝ちゃうよー？」


「おやすみなさい…」




声を掛けると机に突っ伏しガチ寝の体勢に入った


「え？」と樹と二人で顔を見合わせる






「運命の人かもしんないって言ってたな？」



「うん」



「…別に俺がこのお姉さん連れて帰ってあげてもいいけど？いい人そうだったし」



「だめ。俺の」




「お前のじゃねえけどな？！」




「まだ、俺のじゃないだけ」




「自信過剰が過ぎてるっ！」






これも運命かもしんない。

このタイミング逃すと…もう会える事は無いかも







「おねえさーん、起きて！帰れる？」



「…帰れる」





半分寝てる目が気だるそうでやけに色っぽい





「おい、酔っ払ってる女の人に変な手出すなよ？」



「わかってるわ！」





辛うじて歩けるお姉さんを支えながら店を後にし、樹とは別れタクシーに乗せた









「住所どこ？」



「知らない人に言えませーん」





酔っ払って舌っ足らずでもそういう事は言えちゃうのね、って苦笑い




しょうがない、これはもう俺ん家に連れて帰るしか無さそう









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