I xxxxxx (jesse) PT.2

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「初めましてー！」



専務の手を握り眉間にシワを寄せてるのに口角を綺麗に上げたチグハグの笑顔で話し掛けるジェスに困惑する私と専務





「初めまして…？」




何この絵面……








「おい、ジェス！なにしてんだよ

すいません、こいつ酔っ払ってるみたいで…」



友達もプチパニックになりつつジェスを専務から引き剥がす






「酔っ払ってねーし！」



そう言いながら不貞腐れるジェスはほんとに酔っ払ってるみたいで暗めな照明でも頬が赤かったし、呂律もちょっと危うい




「どう見ても酔っ払いだろ」



「どう見ても素面だし！」





置いてけぼりの私と専務


ちょっとした騒ぎになりそう…

そんな状況を見兼ねてか、マスターが私の傍に来て






「体調悪いなら店の奥で休んで行きなさい。
帰りは私が責任を持って送るから。


杉田さん、申し訳ない。こいつ俺の甥っ子だから無礼を許してやってくれ…」




マスターがジェスを指しながら頭を下げると、ジェスの眉がみるみる下がって行く





「ははっ、大丈夫ですよ。」






「ほんとに帰り送らなくていいの？」と専務が耳打ちして、私がコクンと頷くと




「じゃあ僕はこれで。雨だから気をつけてね、Aちゃん」



「すいません、杉田さん…ありがとうございます」




スマートに会計を済ませバーから出て行った背中をどこか他人事みたいにぼーっと見つめてた。









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