Like a Cinderella (Six) PT.1 (ページ34)

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電車に揺られながら沈む気持ちに抗えず項垂れる

自業自得と分かっていても、さっきまでの出来事が何度も頭の中でリフレインして

罪悪感に押し潰されそうで今すぐにでも弘樹くんに電話して

さっきのは嘘だよ、って言いたくなる気持ちを目を閉じて必死に抑えた

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電車から降り、人の流れに合わせてホームを抜けて

改札を通って東口に向かうエスカレーターに足をかけた時に

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肩をトントン、と叩かれ

｢はい？｣

と振り向くとそこにはスーツを着た真面目そうな顔つきの知らないおじさん

｢ここからこのビジネスホテル行きたいんだけど、どう行けばいいか分かりますか？｣

いきなり隣に降りて来て、ホテルの住所が書かれた皺だらけの紙を私に見せた

見ても分からないし…疲れてるから早く帰りたいし、今はメンタルもガタガタだから出来ればそっとして欲しい
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引き攣りそうな顔を必死に営業スマイルで

｢あの、私も最近引っ越したところなんでこの場所分かりません｣

｢じゃあ一緒に探してくれませんか？｣

｢え…一緒にですか…？｣

隣に来たせいで一緒の速度で一緒に降りるハメになるし、置いて行くことも出来ず

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エスカレーターを降りると腕をぐっと捕まれ

｢ちゃんとお礼はしますから…｣

｢いや、お礼とかもいいですし！タクシー乗って行けば迷う事無く行けますよ｣

｢そういう事じゃないんですよ｣

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どういう事なのって、何かおかしい事に気付いてるけど痛いほど掴まれたままの腕は離して貰えず

帰り路を急ぐ人達は目もくれず私達の横を通り過ぎて行く

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｢何してんの？｣

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いきなりまた肩を叩かれ振り返ると…

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