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スゥーっと息を吸い込めば
少しだけ春の匂いがした。
「Aちゃん」
声が聞こえて後ろを振り向けば
マグカップを持った顕嵐。
顕嵐と呼ぶのに慣れたのは最近だけど…
「はい」
「ありがとう」
コーヒーの入ったマグカップを持って
私の居るベランダにやってきた。
湯気の立つコーヒーを
ゆっくり飲めば
冷えた体によく染みる
ここへ来て一年が経とうとしている
"隣に居させて"そう言った顕嵐
付き合ってるのかと言われれば
はい、と答えれない。
でも隣に居てくれてるのは本当……
カップルがする様な事は一切しないけど
いつも顕嵐は隣に居てくれる
私はそんな顕嵐の優しさに甘えているだけ
廉…廉は、アレからまともに喋ってない
それは私も顕嵐も。
長妻くんは不思議がっていたけど
顕嵐が大丈夫だからと言って
なんとか収まったけど
長妻くんは納得いってない顔をしていた
「なぁに黄昏てんの？」
私は真っ直ぐ前に広がる街並みを見た。
「ねぇ、顕嵐」
「ん？」
顕嵐が私を見る……
私はその視線に気付きながらも
真っ直ぐ前を見る
「私、ここを出てくよ」
空気が変わった気がした
でも、私の決意は揺るがない
「いつ、出てくの？」
「今月中にはかな」
「分かった…」
顕嵐はそれ以上何も言わなかった。
ここで過ごした日々は
楽しい思い出だったり……
悲しい想いだったり……
でも、ここへ来たことは後悔してないよ
私はコーヒーを飲み干して
部屋の中へ戻った。
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とぅーか(プロフ) - さやりんさん» いつもコメントありがとうございます！ゆっくり読んで頂けるのは嬉しいです…！コメントも書いて頂いて本当に嬉しいです。私の作る作品が好きだと言って頂いて光栄です！ご期待に応えられるよう頑張りますので最後までお付き合い頂けると嬉しいです…！ (2017年8月22日 1時) (
レス) id: 3177a5b007 (このIDを非表示/違反報告)
さやりん - お疲れ様です、読むのが遅くて困って深夜もみちゃいます;(前にもいったような…)本当にとぅーかさんの作品好きなので更新頑張ってください♪ (2017年8月21日 23時) (レス) id: beabdd01d3 (このIDを非表示/違反報告)
とぅーか(プロフ) - 和夕さん» コメントありがとうございます！移行完了しました…！応援して頂いて嬉しいです！更新頑張ります。がんばれんれんってとっても可愛い（笑）最後まで御付き合い頂けると嬉しいです！ (2017年8月12日 17時) (レス) id: 3177a5b007 (このIDを非表示/違反報告)
和夕(プロフ) - 移動おめでとうございます！この小説大好きです☆これからも応援しています！更新がんばれんれんです(о´∀`о) (2017年8月12日 14時) (レス) id: b1e48d6214 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とぅーか
| 作成日時：2017年8月11日 16時
