文化祭�� ページ25
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｢俺は来て欲しくないんだけど……｣
途方に暮れたような顔をするジョングクの肩を優しくユンギさんが叩いている。だけど、その顔は少しだけニヤリとしているのを私は見逃さなかった。
｢Aはなにするの？｣
｢文化祭？ あ、そうそうかき氷屋に決まったの！ あと、ステージでダンスやる！｣
｢ふうん……｣
拗ねたようなジョングクが興味なさげにそう呟く。ちょっと前に一緒に帰った時に見に来てねとは言っていたので、恥はない。
むしろ、出店のかき氷屋はフルーツ乗せのこだわりの一品だし、ダンスだってクラス一丸で全力だ。女子高の行事は手抜き一切ナシの全力勝負の世界である。
｢なんか俺ばっかりでずるい｣
｢いいじゃんジョングク、青春じゃん！｣
ヘラヘラと笑いながらそう肩を組むテヒョンさんは、高校時代にお化けメイド喫茶を発案して見事な女装をしたと言う。
｢俺は生徒会長だったからなあ……｣
｢生徒会ってなにすんの？｣
｢雑用｣
なんてナムジュンさんが高校の思い出を語り初めたところで、ジョングクが私に近づいてきて耳打ちした。
｢あのさ｣
｢ん？｣
｢……化粧教えて｣
｢……は？｣
謎のお願いに目を見開くと、目の据わったジョングクはみんなをじっとりと見据えて続けた。
｢やるんだったら完璧にやる｣
｢……なんでそういうこころで無駄に負けず嫌いを発動するかなあ｣
｢だって……｣
もごもごと口ごもるジョングクに、私が溜息を吐く。でも、改めてジョングクを見てみると確かに綺麗な顔をしてるし、化粧したら楽しいかも……なんて好奇心が沸いてくる。
ジョングク、肌も綺麗だし……楽しいかも！
そう思ってニヤリと笑うけど、ジョングクはみんなに挑戦的な目を向けるので精一杯で、私の怪しげな笑みには気づいてないみたいだった。
｢よーし、私が美少女にしてあげる！｣
｢まかせた｣
｢オッケー！｣
ぱちんと手を合わせた私とジョングクに、みんなは不思議そうな顔をしていた。
｢どしたの？｣
｢いや、なんでもないでーす！｣
｢えー怪しい｣
｢俺にだけ教えて！｣
ホソクさんがニコニコと近づいてきたので、耳打ちしようとすると、ジョングクがギュッと私の腕を掴んだ。
｢ホソク兄さんにも秘密｣
｢え〜｣
｢え〜｣
｢だめ｣
すっかりやる気モードのジョングクは食い下がるホソクさんも冷たくあしらって、サッと立ち上がった。
｢A、いこ｣
｢え？ もうやるの？｣
｢練習しないと｣
｢りょ、了解……｣
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おけ(プロフ) - ここまで1日で読みました‼︎このお話大好きです！応援してます！ (2022年2月8日 23時) (
レス) @page40 id: a8986157d1 (このIDを非表示/違反報告)
sai(プロフ) - はるさん» ありがとうございます〜！デビュー当時辺りを想像して書いてました 楽しんでもらえて良かったです！また気が向いたら続きも書くので、よろしくお願いします^^* (2020年2月7日 9時) (レス) id: 00e0a369b0 (このIDを非表示/違反報告)
はる - ひゃ〜〜この作品は大好きで何度も読み直しているので、新しいお話嬉しかったです！なんとも守ってあげたくなるまだまだあやふやなグク、、主人公ちゃんと出会って、お互いを好きになれて本当に良かったなと思いました！これからも応援しております！ (2020年1月29日 2時) (レス) id: 75eff8e160 (このIDを非表示/違反報告)
sai(プロフ) - じみちむさん» ありがとうございます´`* ちょいちょい書き足していきますので、また読んでください〜！ (2019年8月29日 22時) (レス) id: 00e0a369b0 (このIDを非表示/違反報告)
じみちむ(プロフ) - 番外編も最高でした♪( ´▽｀) (2019年8月26日 17時) (レス) id: f91208f58d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sai
| 作者ホームページ：https://twitter.com/xxx___sai/
作成日時：2019年6月9日 16時
