〈after story〉文化祭�� ページ24
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バイトから帰ると中庭からそれぞれの特徴的な笑い声が聞こえてきて、私は思わず頬を引き上げた。
なんか楽しそうな話してるなあ〜とソワソワしながら門の奥へと進んでいくと、珍しい光景が広がっていて瞠目する。
そこには、ケラケラと笑い転げるテヒョンさんたちと、何故か項垂れているジョングクの姿があったからだ。
――ジョングクがイジられてるなんて珍しいなあ……
楽しそうなみんなに近づいていくと、気配を察したのかその場に居た全員が一斉に此方を見て、ニヤリと笑った。
｢どうしたんですか？｣
｢いや、実はさあ……｣
｢言わなくていいです！｣
ニヤニヤと笑み混じりのテヒョンさんが口を開こうとすると、すかさずジョングクが間に割って入ったので、きょとんとする。
チラリとナムジュンさんとホソクさんを見やると、困ったような微笑みが向けられて尚更不思議だった。
｢そういえば、Aちゃんとこの文化祭っていつなの？｣
｢十月二日と三日ですけど……｣
｢ジョングクとは被らないんだ｣
文化祭というワードに少しだけ話の内容が分かった気がした。
今は残暑も引いた九月の半ば。文化祭に向けて私もジョングクもそれぞれ忙しくなりつつある。
私はクラスでダンスをしたり、出店をやったりと色々立て込んではいるけれど、ジョングクは頑なに文化祭で何をするのか教えてはくれなかったのだ。
｢そういえば、ジョングクはクラスで何するか決まったの？｣と私が何気なく問うと、何故かじっとりと睨むような視線が飛んできて怯む。そんなに恨めしげな目で見なくても……。
｢ジョングクさあ、女装するんだって｣
｢あ、テヒョン兄さん！｣
｢女装？！｣
予想外の言葉にぱちくりと目を瞬くと、あ〜っと項垂れたジョングクが机に突っ伏した。
テヒョンさんはまた吹き出して笑い出すし、ジミンさんはニコニコと笑って｢ジョングクの女装、絶対可愛いよ｣なんて、冗談ともとれそうなことを真面目に口にした。
｢喫茶店？｣
｢……ナース喫茶｣
｢……ナース｣
死にそうな顔でそう言ったジョングクの姿に思わず息を呑む。
――見たい
あまりにも違和感のありすぎるコンセプトと、何故か給仕に回ることになっているジョングクの境遇への疑問も吹っ飛ばして、私は素直にそう思った。
｢みんなで見に行こうよ｣
｢行こう！｣
｢文化祭〜懐かしいな｣
｢俺も行きたい！｣
｢私も！｣
ジョングクを見ると、ジト目で私を見ていたジョングクが長〜い溜息をついた。
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おけ(プロフ) - ここまで1日で読みました‼︎このお話大好きです！応援してます！ (2022年2月8日 23時) (
レス) @page40 id: a8986157d1 (このIDを非表示/違反報告)
sai(プロフ) - はるさん» ありがとうございます〜！デビュー当時辺りを想像して書いてました 楽しんでもらえて良かったです！また気が向いたら続きも書くので、よろしくお願いします^^* (2020年2月7日 9時) (レス) id: 00e0a369b0 (このIDを非表示/違反報告)
はる - ひゃ〜〜この作品は大好きで何度も読み直しているので、新しいお話嬉しかったです！なんとも守ってあげたくなるまだまだあやふやなグク、、主人公ちゃんと出会って、お互いを好きになれて本当に良かったなと思いました！これからも応援しております！ (2020年1月29日 2時) (レス) id: 75eff8e160 (このIDを非表示/違反報告)
sai(プロフ) - じみちむさん» ありがとうございます´`* ちょいちょい書き足していきますので、また読んでください〜！ (2019年8月29日 22時) (レス) id: 00e0a369b0 (このIDを非表示/違反報告)
じみちむ(プロフ) - 番外編も最高でした♪( ´▽｀) (2019年8月26日 17時) (レス) id: f91208f58d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sai
| 作者ホームページ：https://twitter.com/xxx___sai/
作成日時：2019年6月9日 16時
