スリザリン！！《賢者の石》続 (ページ3)

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52 古い鍵鳥ページ3

部屋に入ると、天井が広い部屋だった。見上げれば何かが部屋を飛び回っていた。

ハー「不思議。こんな鳥見たことない」

『鳥じゃないわ、鍵に羽が生えてるわ』

ハ「多分どれかが、扉を開ける鍵なんだよ」

部屋の中央には箒が1本浮いていた

ハー「どうなってるの？」

ハ「分からない...」

ロンは杖を片手に扉に向かって呪文を唱えたが、扉は閉まったままだった。

ロ「一応やってみたけど、ダメだ」

ハー「もう、どれが鍵なの？何千羽も飛んでるわね」

『多分古い鍵ね...鍵穴も大きめだから、古い大きな鍵なんだと思うわ』

ハ「あれだ！きっとあれだよ！羽が折れた奴」

ハリーが指さした方を見ると羽も鍵もボロボロな鍵鳥がゆっくり飛んでいた。

『ハリー、大丈夫？』

ハ「おかしい、簡単すぎるよ」

ロ「飛んで鍵を取れよ！スネイプに出来たなら君にも出来るさ。百年ぶりの最年少シーカーだもん」

『もし罠だったら？』

ロ「そんな事ないさ！」

ハリーを意を決して箒を掴んだ。すると今までこちらを見向きもしなかった鍵鳥が一斉にハリーに向かって飛んで来た。ハリーを邪魔するかのようだ。

ロ「簡単じゃ無さそうだ」

ハリーはなかなか思うように飛べない、鍵鳥がハリーにぶつかって来る。

『ハリー！古い鍵は上手く飛べてないわ！スピード勝負よ！』

ハリーは言葉を聞いて、速度をあげて素早く鍵を掴んだ、そして鍵をハーマイオニーに渡し他の鍵鳥から逃げ回った。

ロ「急げ！」

ハー「分かってる！...開いたわ！」

3人は先に扉に入り、ハリーを呼んだ。

『ハリー！開いたわ！こっちよ！』

ハリーは箒のまま扉をくぐり抜け、3人は素早く扉を閉めた。扉は鍵が何本も刺さったのか、激しくぶつかる音がした。直ぐに静かになった。

『ハリー、大丈夫？』

ハ「あぁ、大丈夫」

ロ「言ったろ、ハリーなら出来るって」

ハー「ちょっと！まだ何かあるかも知れないから、気を緩めないで！」

4人は、また部屋の奥に歩いていく、先程とは違い、物音ひとつもなく、4人の歩く音だけが、響いた。しばらくするとまた扉があり簡単に開いた。すると真っ暗な場所で、何かの石像が置いてあった。

ハー「なんだか、イヤな感じ」

ハ「何処だろう、墓地かな？」

4人は数歩歩いた。するとロンが立ち上がり一言

ロ「墓地じゃない、チェス盤の上だ」

するといきなり部屋が明るくなりロンの言う通り大きなチェス盤の上にいた。

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