ヤンデレの君の愛は重すぎて

僕ラダケノ世界 ページ8

目を覚ますと自分の家とは違う天井が見えた

起き上がろうとしたが腰の辺りに重みを感じて動けない

そこに視線を落とすとフジがしがみついて寝ていた

フジをそっとどけてベットから離れようとしたら何かに足を取られて私は倒れ込んでしまった

貴｢な、何……？｣

私の足は鎖でベットに繋がれていた

フ｢おはよー、Aちゃん｣

貴｢あ、ふ、フジ……これ外してよ｣

フ｢ダメだよ、これからは外にも出さないし誰にも会わせない｣

フジは私に近付いてくる

思わず後退りする

しかし、足には鎖、後ろには壁

簡単に追い詰められ恐怖で私はギュッと目をつぶった

しかし、思っていたような事にはならず私はフジに優しく抱きしめられて瞼にチュッと効果音をたててキスされた

フ｢怖いことなんかしないよ……
俺はただAといたいだけだよ｣

その甘い声と雰囲気に緊張がとけていった

そうだ、大好きなフジなのだから怖いことなんかないんだ

と抵抗する気も逃げる気も起こさなかった

私は全てを諦めた







フジside
キヨはきっと邪魔してくるだろうとわかってはいたけど、別にどうでもよかった

俺はA以外のことにこんなにも関心が無かったんだって気付かされた

Aを抱き締めて眠って起きたらAがいる
それがとてもとても幸せだ

最初は少し怖がってたAちゃんだったけど今では俺の言うことちゃんと聞いてくれるし、俺から離れようとしない

にやけが止まらない

お風呂の時もご飯の時も着替えも何もかも俺がお世話してる

楽しくてしょうがない

このままキヨに見つからなければいい

Aがキヨやこーすけ、ヒラ、その他の人を忘れてしまえばいい

Aの世界は俺だけ

俺の世界もAだけ

誰の邪魔させないよ……？

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