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そんなこんなで今に至る。
初めの心配はどこへやら
(そもそもこの家柄に生まれた以上無愛想な訳ないか)
にこにこと愛想のいい笑顔を振り撒くもんだから
ここ最近は若い女の人のお客さんも増えてきた。
３時のおやつになった頃、
マスターたちはいつもの休憩へ。
そこからカウンターに立って店を守るのは北斗さん。
おかげでティータイムはカウンター席が大人気。
自動的に２人で働くことになるんだけど
忙しくって幸せを噛み締める時間なんてほとんど無い。
コーヒーを淹れている真面目な表情が
これまたとってもかっこよくって
ほら。
目の前のお姉さん、目がハートになってるよ。
時たまひそひそと
"彼女いるのかな？"なんて声も聞こえる。
ちょっと待って、それ私も知りたい。
そんな心の声も虚しく接客に勤しむ毎日。
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作者名：micco | 作成日時：2020年2月1日 0時
