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授業が終わりお昼の時間となった。
横の席の若は「腹減ったー」と言って朝持たせたお弁当を机の上に取り出した。
私も持参したお弁当を机の上に乗せる。
するとそれを見た硝子さんが声をかけて隣に座る。
家「あれ、Aの弁当五条と一緒じゃん。」
『あ、はい。若のお弁当は私が作っているので』
そう言うと
家「まじ！？毎日あの重箱みたいに中身クソ豪華でめちゃくちゃ美味い弁当ってAの手作り！？」
そう硝子さんが食い入るように私の顔を覗く。
『え、ええ…。若の身の回りの家事は一通り私がしておりますので。』
家「かー、出来る子すぎるなA。あんなクズの為に毎日毎日。」
そう言って硝子さんは私のお弁当にも目を向ける。
家「前に五条の弁当からつまみ食いした卵焼き、人生で1番美味かった。今度食わせて。」
『ｯ!…ほ、ほんとですか…！褒められる事なんてないので嬉しいです…』
いつも当たり前のように作って、当たり前の様に食べてもらっていたのでこうして褒められるのは慣れてなくて照れてしまう…。
家「可愛いやつだなお前。」
そう言って頭を撫でられる。
家「つうかあたしよりもっとこのお弁当について言いたいやつ居るだろ、なぁ夏油？」
ビクッ！
その言葉に釣られるように夏油傑の肩が一瞬動く
五条と2人で机を合わせて昼ご飯を食べる夏油傑。
顔をこちらには向けていない。
家「…先々週に一緒に五条の弁当つまみ食いした時夏油お前“こんな美味しいお弁当生まれて初めて食べた…！胃袋掴まれー”」
夏「わー！！！！！硝子！！それは！！！！」
『？』
後ろを向いていた夏油傑が大声で硝子さんの言葉を遮る。
つまみ食い？
どことなく夏油傑の耳が赤い気がする。
何かの暗号か…？
硝子さんはずっとニヤニヤとして夏油傑を見ていた。
五「なー傑、いつもの“庶民お菓子”と“俺の弁当のおかず”交換しようぜ！今日は傑の好きなハンバーグあるぞ！」
夏「……。」
家「ブブッ笑」
『ふむふむ……夏油傑はハンバーグが好き……と。』
私は夏油傑の調査のメモ帳にそう記載を残した。
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作者名：amroxxx
| 作成日時：2022年11月11日 7時
