196個目（紅丸side ページ47
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宙に舞った灰が消えて見えなくなった。
後は周りの火事と怪我人の誘導か……。
いつもならAが消火をすませて、避難誘導も終わらせてる。
やっぱりあいつの存在は大きい。
そうだAがいねぇんだ。
探さねぇと。
俺は近くにいた隊士に声をかける。
紅丸「火事の始末任せていいか」
直ぐにAを探さねぇと…
隊士「わ、若！大変です！お嬢が！！！」
声をかけた隊士がそう顔を真っ青にして俺に言い放つ。
嫌な予感がする。
紅丸「何があった。」
隊士「俺たちが到着した時に既にお嬢が現場にいて、記憶が無いということもあったので避難してもらおうと声をかけたんです。でも…」
女性「紅丸さん！Aさんが！」
すると近くにいた民間人の女性が俺に駆け寄る。
その人が羽織っているのはAの法被だ。
俺は取り乱す女性に落ち着くよう声をかける。
女性「…。炎が燃え上がる家屋に私の子供が取り残されて。それをきいたAさんが建物に飛び込んで…うっ、」
紅丸「な、なんだと……。どの家屋だ」
女性が指を指す。
その先には隊士達が必死に消火活動を施し完全に崩れ炎に包まれた家屋があった。
隊士「俺たちの制止を聞かずお嬢は中に入って…俺たちも後に続こうとしたんだが入口が塞がれちまった。」
女性「…私……。あの子だけじゃなくて…Aさんまで…うぅ」
その場の奴らがみんな顔を下に向ける。
Aが…この下に…？
そんな訳ねぇ…
あいつは…そんな簡単に死ぬような…
A…。
紅丸「ッッ！！！」
俺は無我夢中で家屋に近づく。
周りのヤツらが必死に消火活動をするが火の手が収まらない。
ﾊﾞﾁﾊﾞﾁー…
ｶﾞﾀｯー
炎によってボロボロになった家屋が音を立てて崩れ落ちる。
紅丸「…ｯ。A…！」
俺は燃え上がる家屋に手を伸ばす。
パシっ
誰が俺の手を掴む。
紅丸「ｯ……紺炉。」
紺炉「若！何やってんだ！いくら若でも崩れる家屋に飛び込んだらどうなるか」
そう紺炉が俺を止める。
紅丸「止めるな紺炉！この中にAが！！」
紺炉「な、なんだって…」
その瞬間
ﾊﾞﾀﾝｯｯ!!!!
家屋の１階部分が完全に崩れ全てが潰された。
炎が燃え尽きた部分からは真っ黒な燃えあとだけが残る。
俺はその場で膝から崩れ落ちた。
目の前の現実から目を背けようと地面を見つめる。
紅丸「…、A！！！！！」
俺の声がその場に響き渡った。
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amro(プロフ) - 琴光柊さん» 琴光柊様、コメントありがとうございます。長い自己満足な小説を一気に読んでいただけてとても嬉しいです…！ちまちま更新していますのでぜひまたコメントいただけたら幸いですっ！ (2021年8月31日 20時) (
レス) id: 18748080be (このIDを非表示/違反報告)
amro(プロフ) - ちょこぱふぇ♪さん» ちょこぱふぇ♪様、返信遅くなりました。とても嬉しいコメントありがとうございます！元気に一気に執筆してしまいました。オリジナル展開なのでややこしいかもですがぜひお付き合い頂けたら嬉しいです。 (2021年8月31日 20時) (レス) id: 18748080be (このIDを非表示/違反報告)
琴光柊(プロフ) - すごく面白くて一気読みしました！！更新頑張って下さい！！！ (2021年8月29日 21時) (レス) id: d5ba88f803 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこぱふぇ♪(プロフ) - 続編おめでとうございます！続きドキドキです…夢主ちゃん！頑張れ！主さんも体調に頑張って下さい！応援してます(^^) (2021年7月5日 22時) (レス) id: 92821f8356 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：amroxxx
| 作成日時：2021年7月5日 21時
