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、、
ヒカヒナ「いただきます」
『いただきます』
紅丸「…いただきます」
紺炉「あぁ、食べてくれ」
夕飯は今の私には見慣れたメンバーが食卓に集まる。
このみんなで食べるご飯がきっと日常なのだろう。
紺炉「久しぶりの浅草はどうだったんだ?」
紺炉さんがそう私に問いかける。
『はい、みなさん記憶が無い私にも明るく声をかけて下さり、色んなものを頂きました。とても人情に溢れた素敵な町だなと思いました。』
紺炉「そうか…。良かったな。」
そう言って紺炉さんは私に笑いかける。
『詰所に戻ってからはヒカゲとヒナタと遊びながら詰所の中を案内してもらってました。』
ヒカゲ「途中で隊士のやつらがAに話しかけてきたから追っ払ってやったんだぜ!」
ヒナタ「まったくだ!感謝しろよな若!」
ヒカゲとヒナタがそうドヤ顔で話す。
今の私の状態を心配した隊士の方達が親切にしてくれたのだけど、それをヒカゲとヒナタが「今日はヒカヒナと遊ぶからダメだ!」って言ってお話させてくれなかったんだよね。
今度あったらちゃんとお礼しなきゃ。
紅丸「…ヒカゲぇ、ヒナタぁ…。」
紅丸さん怒るのかな…2人は純粋に私と遊びたいから言ってしまったのであって責めないでほしい。
と思っていたら紅丸さんは予想外に
紅丸「よくやった。明日菓子屋のまんじゅう買ってきてやる。」
と2人を褒めた。
なんで紅丸さんは褒めたんだ?
私はよく分からないという顔をした。
紺炉「Aは気にしなくていいからな」
そう紺炉さんが言ってくれたので気にしないことにした。
そうしている間にご飯を食べ終え、
久しぶりにお風呂に入った。
病院にいた間はベッドの上でタオルで拭くことしか出来なかったのでとてもスッキリした。
『スッキリした……』
そう言ってお風呂場からあがり、寝巻きに着替え廊下を歩く。
すると
紅丸「今日は眠れそうか…?」
月の見える縁側に座る紅丸さんがそう声をかけてきた。
月明かりに照らされる紅丸さんは昼間とは少し違う雰囲気に見える。
『はい。ここに居るとなんだか安心しますので…』
紅丸「…そうか。それならいい。湯冷めする前に寝ろよ。」
そう言って紅丸さんは立ち上がり廊下の奥に歩いていった。
『…? おやすみなさい。』
私は聞こえないかもしれないがそう消えていった紅丸さんの背中に向けてそう呟いた。
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amro(プロフ) - 琴光柊さん» 琴光柊様、コメントありがとうございます。長い自己満足な小説を一気に読んでいただけてとても嬉しいです…!ちまちま更新していますのでぜひまたコメントいただけたら幸いですっ! (2021年8月31日 20時) (レス) id: 18748080be (このIDを非表示/違反報告)
amro(プロフ) - ちょこぱふぇ♪さん» ちょこぱふぇ♪様、返信遅くなりました。とても嬉しいコメントありがとうございます!元気に一気に執筆してしまいました。オリジナル展開なのでややこしいかもですがぜひお付き合い頂けたら嬉しいです。 (2021年8月31日 20時) (レス) id: 18748080be (このIDを非表示/違反報告)
琴光柊(プロフ) - すごく面白くて一気読みしました!!更新頑張って下さい!!! (2021年8月29日 21時) (レス) id: d5ba88f803 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこぱふぇ♪(プロフ) - 続編おめでとうございます!続きドキドキです…夢主ちゃん!頑張れ!主さんも体調に頑張って下さい!応援してます(^^) (2021年7月5日 22時) (レス) id: 92821f8356 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:amroxxx | 作成日時:2021年7月5日 21時