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スパンッッ!!!!
その時、乾いた音が響き渡る。
それと合わせて左馬刻の動きが止まる。
銃兎「ったく…気を利かせて2人にしてやったけど、目を離すとこれだ…。」
走って来たのか息を切らして私たちを見下ろす銃兎が見えた。
その手にはおつまみのスルメの袋が握られている。
それで左馬刻の頭を叩いたらしい。
『あ、銃兎。おかえり』
左馬刻「…ッチ。」
左馬刻はあからさまに舌打ちをして体勢を整える。
私も合わせて起き上がり服についたホコリをはらう。
左馬刻「タイミングが良すぎるんだよ、おめーは」
銃兎「それはそれは。褒め言葉として受け取っておきましょう」
2人とも口は笑っているが目が笑っていない。
どういうことだろ?
理鶯「左馬刻。」
するとキッチンの方から理鶯の声が聞こえた。
理鶯「ワインの栓抜きはどこに置いているんだ?」
左馬刻「あー…右上の棚の……いや、今行く」
そう言って吸っていたタバコを灰皿に押し付け
ベランダからキッチンへ向かう左馬刻。
銃兎「A」
ベランダに置き去りにされた私と銃兎。
銃兎に名前を呼ばれて顔を向ける。
銃兎「左馬刻に何かされてないか?」
『ん?』
何か?
『んー…ベランダで夜景見て話してたら突然左馬刻が体勢を崩して私ごと倒れちゃったって感じ?』
銃兎「当事者がなんで疑問形なんですか……。それに左馬刻のあの様子………ぜってぇちげーだろ。」
途中から心の声が漏れている銃兎。
確かに押し倒された瞬間は目の前に左馬刻しか映らなくて不覚にもドキッとしちゃったな…。
風強かったしバランス崩しちゃうのは仕方ないよね。
銃兎もタバコを取り出してタバコに火をつける。
銃兎も左馬刻と同じく夜景を見ながらタバコを吸っている。
銃兎「……で、どんな会話したんだ?」
落ち着いたトーンでそうきいてくる銃兎。
『中王区に行った時に妹さんにあったよって』
銃兎「そうか……」
そう言ってまた沈黙が続く。
『銃兎は知ってるの?左馬刻と妹の合歓ちゃんの事』
銃兎「全ては知らないですね。そのうち左馬刻から話してくれるだろう」
『ふふ、私も同じだよ。左馬刻が話してくれるのを待ってる!そしたら私合歓ちゃんを妹として可愛がるんだから!』
私は夜景に向かってガッツポーズでそう声に出した。
銃兎「……。それは、どういう?」
銃兎が固まりながら私を見てる。
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ナンバー9 - とても面白いお話でした!これで何周目かもわからないくらいたくさん読ませていただきました!続きがみたくてうずうずしてるので、更新されるのをずっとずぅーっと待っています!これからもamroxxx様のペースで頑張ってください!応援してます! (6月19日 5時) (レス) @page20 id: fde89b66e1 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - このお話めちゃくちゃ好きです🥲他のお話もあって大変だと思いますが是非この作品も更新していって欲しいです。これからも頑張ってください応援してます😊新作もとっても面白かったです!!! (5月30日 21時) (レス) id: 3b18e7e712 (このIDを非表示/違反報告)
奥山乃愛(プロフ) - 初コメ失礼します!出来たら全員のキャラに愛されたいです!(恋愛的に)あと落ちは出来れば全員落ちみたいなのが見てみたいです!無理せずに頑張ってくださいね! (2023年1月16日 16時) (レス) id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
名無し! - 面白くて一気に読んでしまいました!続きが気になります!色々ある世の中ですが、頑張ってください!応援してます!! (2022年11月25日 21時) (レス) id: e4be8cf4cd (このIDを非表示/違反報告)
しらたま - 更新停止になってますが、大丈夫ですか?最近、この作品にハマったので続きが読みたいです!更新頑張ってください! (2022年7月8日 19時) (レス) @page1 id: bc8520f07e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:amroxxx | 作成日時:2020年11月29日 19時