【35】ﾋﾞﾛｰﾄﾞｳｪｲ ページ37
槙田Side--
お嬢の部屋を出てリビングに戻った俺は壁にもたれかかりながらしゃがみ込んだ。
「--っぶねぇ…。」
俺の呟きは静かなリビングに響いた。
俺と古市とお嬢は若い頃から一緒だった。
家族や兄弟のように育った俺たちも今じゃそれぞれ歩む道の違う大人だ。
だからこそこの感情は出しちゃだめなんだ。
『俺はあの2人のアニキだからな…』
俺も少し休むか…
リビングでコーヒーを飲みながら眠りについた。
「おい、槙田。」
!!
「おぉ、古市。なんだ仕事終わったのか早いな。」
「何言ってんだもう18時だぞ。」
どうやら少しどころかがっつり寝ちまったみてぇだな。
「あいつは？」
帰ってくるなり1番に心配しやがって。。
「本当に古市はお嬢大好きだなぁ」
「!!? なっ、何言ってんだ！」
動揺しすぎだ、って
「安心しろって、お昼に1回起きてちゃんと薬飲んでたから」
「…そうか。」
ｶﾞﾀｯ
リビングのドアが開いた。
『槙田さん、ぐっすり寝たら大分よくなりました〜…、てあ！左京さんもおかえりなさい。』
大分顔色の良くなったお嬢がリビングに現れた。
「あぁ、傷は痛むか？具合は？大体お前は昔から、うんたらかんたら〜」
始まった…左京の説教タイム。
説教してる時の左京は周り見てないから途中で逃げ出しても気が付かねぇんだよな。
「…お嬢今日はこっそり逃げねぇのか？」
『今回は全面的に私が悪かったので腹をくくって説教タイム受ける覚悟です』
「ふっ、そーかい」
さすが組長の娘。そういう道理通す所は似てやがる。
「それじゃ古市、俺は先に部屋に戻るぜ。」
説教タイムの古市に声をかける。
「ああ…そうだな」
『槙田さん、今日は看病ありがとうございました。』
帰る前にちょっといたずらしていくか。
「お嬢、早く風邪治せよ。
それと
身体だけ立派に育っちまっても
反応はまだまだガキだな 」
「!!!!!!!?」
『なっ!!!!』
ﾊﾟﾀﾝｯ--
そう一言だけ言って
リビングをあとにすると
「槙田ｧｱｱｱｱ!!!!」
『槙田さんｯｯｯ』
っつう叫び声が聞こえる。
全く世話が焼ける兄弟だ…。
そんなお前らが俺はなんだかんだ好きだ。これからもよろしくな。
槙田Side終わり
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淡乃舞夢(プロフ) - とても面白いです!!話の続きがすごく気になります！更新頑張ってください！他の作品も大好きです!!応援してます！ (2021年12月30日 21時) (
レス) @page45 id: e901e877e4 (このIDを非表示/違反報告)
amro(プロフ) - コメントして下さった方本当にありがとうございます。更新の活力になります;;;;; ひとまずではございますが3話upしました。近いうちにまた更新できればと思います。 (2018年8月5日 22時) (レス) id: 18748080be (このIDを非表示/違反報告)
黒猫♪♪(プロフ) - とても面白いです！！更新再開お願いします！ (2018年8月5日 9時) (レス) id: 80ca512ce2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - とっっっても面白くて大好きです！続きが気になります！頑張って下さい！ (2018年4月2日 0時) (レス) id: 2a6beebaab (このIDを非表示/違反報告)
宵宮月 - 初めまして。とても面白いですね！こういうの好きです＾＾頑張ってください♪ (2018年1月12日 23時) (レス) id: ded44c7654 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：amroxxx
| 作成日時：2017年11月15日 20時
