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【34】ビロードウェイ ページ36

肩を押された私は今ベッドに押し倒されている体勢になった。

しかも槙田さんは流れるように私の上に覆いかぶさってきた。




『……あっあのッッ!!!』

突然の事で驚いて声が裏返ってしまった。
覆いかぶさり見下ろす槙田さんに抵抗するがびくともしない。
小さい頃は左京さん含めみんなで腕相撲とかして遊んで力は互角だったのに今は力も体格も全然違うんだ…。


「…Aは、俺たちにとって家族であって家族じゃない…。それ以上の存在だからこそ心配もするし看病だってする。だけどAはわかっちゃいねぇ…家族だって男なんだから甘く見てると…」

槙田さんの顔が一気に目の前まで近づく。

『--ッ!!』







「食われちまうぞ」

耳元でそう呟いた。




『あっ、、あのッッッち、ちかーーー』


ピピピピピピピピピピ

無機質な音が部屋に響いた。



「………どーよ、俺の色気は」
『えっ…』


さっきまで耳元で話していた槙田さんはグッと体勢を直しベッドの横に腰掛ける体勢に戻った。

「あんまりお嬢が心配かけてばっかだからちょっとした 意識付け ってやつだ。許せよ?」

『は…はひ…』

突然の事で頭が追いつかない…
演技であんな色気出せるなんて
槙田さん役者なれるよ…


「で、体温計なったろ?いくつだ?」

槙田さんは私の服の中に手を入れサッと体温計を取り出す。

『あっ!えっ!!?』


「おいおい…39℃って相当熱あるじゃねぇかもう一眠りしとけ」

そういって槙田さんは私の頭をポンっと撫でて部屋を出ていった。






『…誰のせいで上がったと…』
納得出来ないけどここは大人しくもう一眠りしよう…


私はまた夢の中へ意識を落とした。

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淡乃舞夢(プロフ) - とても面白いです!!話の続きがすごく気になります!更新頑張ってください!他の作品も大好きです!!応援してます! (2021年12月30日 21時) (レス) @page45 id: e901e877e4 (このIDを非表示/違反報告)
amro(プロフ) - コメントして下さった方本当にありがとうございます。更新の活力になります;;;;; ひとまずではございますが3話upしました。近いうちにまた更新できればと思います。 (2018年8月5日 22時) (レス) id: 18748080be (このIDを非表示/違反報告)
黒猫♪♪(プロフ) - とても面白いです!!更新再開お願いします! (2018年8月5日 9時) (レス) id: 80ca512ce2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - とっっっても面白くて大好きです!続きが気になります!頑張って下さい! (2018年4月2日 0時) (レス) id: 2a6beebaab (このIDを非表示/違反報告)
宵宮月 - 初めまして。とても面白いですね!こういうの好きです^^頑張ってください♪ (2018年1月12日 23時) (レス) id: ded44c7654 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:amroxxx | 作成日時:2017年11月15日 20時

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