White Dream Story -5-

情熱の空回り（佐久間/岩本）⭐︎リクエスト作品⭐︎ ページ7

《佐久間side》


大「照、何焦ってんの。」

照「焦ってなんかない。」


いやいや
その返しが既に焦ってる証拠だよ。


新しい舞台のプレッシャーからか、目に見えて日に日に余裕が無くなっていってるのが分かる。
たぶん、ふっかや涼太はこれを毎日感じてるんだろう。

新しく作り上げていく自分たちの舞台。
あれもこれも詰め込んでいくうちに、照たちのやりたい事と、スタッフが出来る事の溝が出来てきているようだ。


最初はふっかも涼太も助言はしてたんだって。
でも、自他認める妥協を許さない男。
長所でもあり、時に短所にもなる。


辰「だーっ！もうお手上げだよぉ‥‥」

涼「照の気持ちも分からなくもないんだけどね。」


そう、これは岩本、深澤、宮舘3人の舞台。
足並みが揃ってないと、きっと成功しない。
でもリーダーとしての責任感からか、2人の意見に耳を貸そうとしないらしい。


実現出来たら、それほど素晴らしいことはないだろうけど、現実はそんなに甘くないことを、俺たちは嫌と言うほど知ってる。
知ってるからこそ、固執しちゃうのかもしれない。


こんな話をされたのが、昨日の晩。
ふっかと涼太とご飯食べに行ったときに、相談されたんだよ。


辰「なぁ、どうすりゃいいと思う？
　 照の言ってることだって、間違ってるわけじゃないから、こっちも強く言えなくて‥‥」

涼「なるべく形に出来るように、俺たちも寄り添ってはいるんだけど、これ以上やると舞台チーム全体に亀裂が入りそうだし‥‥」


この2人がお手上げなんて、マジで珍しい。
ここは俺の出番かな？


大「じゃあ俺が言う。
　 第三者からの言葉のほうが聞けるときもあるじゃん？」

辰「大丈夫？今回は結構手強いよ？」


照はラスボスか何かですか？(笑)

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