White Dream Story -3-

・ ページ42

《宮舘side》


阿部が寝坊なんて珍しい。
いつもきっちりしてるし、遅刻なんて仕事が押したときくらいしかないのに‥‥


朝一で雑誌の撮影が入っていて、阿部以外の準備は既に完了している。


涼「すみません、今こちらに向かってるみたいです。」

ス「そうですか。それじゃあ1時間遅らせましょうか。
　 準備もありますし。」

涼「すみません、ありがとうございます。」


阿部大丈夫かな？体調悪いのかな？
阿部の心配をしながらも、俺はスタッフさんや関係者の方々に頭を下げて周った。


亮「お、遅れてすみませんっ！」


そう言いながらスタジオに入って来たのは、電話を切ってから30分経ったくらい。
本当に急いで来たんだろう、息が上がっている。


亮「舘さん‥‥ごめん‥‥」

涼「うん、話は後で聞くから。
　 とりあえず用意してきな。」


うん！と返事をするとメイクさんと共にスタジオを出て行った。


チラッと顔を見たんだけど、しっかりと目の下にクマがあったんだけど。
もしかしてあんまり寝てない？
寝れないくらい悩んでるとか‥‥？
それって大問題だよね？阿部に話聞かなきゃ‥‥


今はとりあえず、時間が押している仕事に集中しよう。


あれから撮影は順調に進み、1時間遅れてスタートしたにも関らず、終わってみたら予定よりも早い時間に終了。


亮「あー、終わったぁ！お疲れ様！」

涼「阿部もお疲れ様。」


巻けたことに上機嫌の阿部。
でも、まだ大事なことが残ってるよね？


涼「阿部、今日は仕事これだけ？」

亮「ん？そだよー？」

涼「ちょっと話しようか。
　 ここはもう出ないとだし、事務所行こう。」

亮「えっ、あ、うん‥‥」


俺たちはそれぞれ身支度を済ませ、スタジオから出ると、タクシーを拾って事務所へ向かった。

・→←二度あることは（宮舘・渡辺/阿部）⭐︎リクエスト作品⭐︎

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す