White Dream Story -3-

・ ページ37

《目黒side》


えっ、康二が怒鳴ってる‥‥
こんな康二、初めて見た‥‥


周りを見渡すと、俺だけじゃなく、メンバー全員が驚いて固まっている。
そして驚き過ぎて、誰も口を開かない‥‥


康「なんで照兄にまでそんなこと言うん？
　 2人のためにも、佐久間くんとしょっぴーのためにも言うてくれてんねんで⁈」

ラ「それは‥‥」

康「それに、俺こないだおんなじこと言うたよな？
　 佐久間くんもしょっぴーも、言い返さんだけで嫌な思いしてるかもしれんねんで⁈」

蓮「それは本人が言えばいいじゃん‥‥」

康「2人は大人やから我慢してくれてたんやろ？
　 そんなんも分からんの？」


冷たく言い放つ康二。
なんかすげぇムカつく‥‥


蓮「何だよ偉そうにっ！
　 そういうのがムカつくんだよっ！」

照「目黒っ！いい加減に‥‥」

康「言いたいことはそんだけか？」


康二はそう言うと、俺に冷たい視線を向ける。
背中にゾクッと悪寒が走る。


康「照兄、まだ時間あるやんな？
　 ちょっと隣の部屋借りるで。」

照「えっ‥‥康二‥‥？」

康「めめとラウール、一緒について来ぃ。」

蓮「はぁ？なんで‥‥」

康「いいからついて来ぃ言うてんねん！」


辺りが再び静まり返る。
ラウールは俺の後ろに隠れて、康二に怯えている。
正直、俺もちょっと怖い‥‥


仕方なく、俺たちは先を歩く康二に続き、メンバーのいる楽屋を後にした。

・→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す