White Dream Story -3-

気付かないもの（宮舘/渡辺） ページ28

《宮舘side》


最近、翔太のある癖が気になって仕方ない。


それは舌打ち。
ストレスが溜まってるのか、はたまた自分のわがままや思い通りにいかないからか‥‥


俺は我慢出来るんだけど、他のメンバーが、ね？
ラウールや康二は、やっぱり気にしちゃってて‥‥


今日も番組収録の合間に、翔太を含めた数人が談笑してたんだけど、何がきっかけだったのか、舌打ちしている翔太を見かけた。


康「しょっぴーごめんな？」

翔「おう。」


康二が謝り、その場は和やかに時間が進んだようだけど‥‥
本当に康二が悪かったの？


いつもながら収録は押したが、楽しく撮り終えた。
最近はありがたいことに沢山のゲストの方に出演して頂いて、番組もより盛り上がっている。


一度楽屋に戻り少し休憩して、


照「じゃあお礼の挨拶に行くよー。」


これはいつもやっていることで、続々と椅子から立ち上がるが、翔太だけは何故かムスッとしている。


涼「翔太？行くってさ。」

翔「‥‥チッ。」


あ、また。機嫌が悪いなぁ‥‥
それでも立ち上がり、みんなと一緒に挨拶には行ってくれたけど。
あとで康二にも話聞かないと‥‥




《向井side》


撮影の合間の談笑中ー


俺も悪かったんやけど、話が盛り上がり過ぎて、ちょっと強めにしょっぴーにツッコんだら、それをしょっぴーは良く思わんかったみたいで、


翔「んだよ、チッ。」


と、舌打ちされてしまった。
正直、しょっぴーの舌打ちが心臓に悪い。
俺、嫌われてる？って思っちゃって‥‥


康「しょっぴーごめんな？」

翔「おう。」


返事もしてくれたし、笑顔で話してたから大丈夫かな？
ホッと肩を撫で下ろす。


気にしてんの俺だけ？


収録後、出演者さんに挨拶し終わって解散になるとき、舘さんが俺に話しかけてきた。


涼「康二、ちょっと‥‥」

康「なにぃ？どしたん？」

涼「ここじゃちょっと‥‥向こうで話せる？」

康「うんっ、ええよっ！」


と、みんなから離れ角の方へ。


涼「さっき翔太に舌打ちされてなかった？」

康「あぁ、あれ？強めにツッコんだが嫌やったみたい。
　 俺が悪かったんよ。」

涼「でも康二、怖がってなかった？」


ドキッ
この人、なんで分かんの⁈


康「‥‥うん、正直怖い。
　 あの舌打ち出ると、嫌われてんのかなって思ってまう。」

涼「そっか。ごめんね？
　 俺からも言っとくから。」


そう言って優しく頭を撫でてくれる舘さん。
舘さんが悪いわけちゃうのに、謝らんでいいのに。

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