White Dream Story -3-

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《目黒side》


思ったより手間取ったなぁ‥‥
急いでラウールの待つ会議室へと急ぐ。


亮「っと、すいま‥‥めめっ⁈」

蓮「わっ！阿部ちゃん⁈」


なんと、偶然にも同じくらいの時間に撮影が終わったみたいで、阿部ちゃんもラウールの元へ行くところだったらしい。


亮「マネージャーさんから、もうラウール会議室で待ってるって。」

蓮「そっか‥‥」


ガチャ


会議室の扉開けると、少し怯えた様子のラウールが椅子に座って待っていた。
ラウールの無事を確認してホッとしたら、次第に怒りが込み上げてくる。


蓮「ラウール！お前っ！」

亮「わっ！ちょっとめめっ！」


俺の肩を掴む阿部ちゃん。
顔を見ると、首を横に振っている。
ラウールを見ると、俺の第一声で完全に震え上がっている。


蓮「‥‥ごめん‥‥」

亮「とりあえず俺が話聞いてみるね？
　 めめも一緒に聞く？」

蓮「‥‥俺、頭冷やしてくる‥‥」

亮「うん、分かった。」


そう言って、阿部ちゃんは俺の頭を撫でた。
少しくすぐったいけど、心が落ち着いて来た気がする。


俺はこの場を阿部ちゃんに任せて、会議室を後にした。




《阿部side》


あんなに怒っためめは、正直今まで見たことがない。
今にもラウールに掴みかかりそうなめめを抑え、宥め‥‥
それだけ心配してたってことだもんね？


とりあえず冷静を取り戻す為にと、外へと出て行った。


一連の様子を見ていたラウール。
めめの怒りようにすっかり怯えて、ずっと下を向いている。
無理もない、きっと俺だってあんなに怒りを露わにされたら、こんなふうになるだろう。


亮「ラウール？ちょっと俺とお話しようか？」

ラ「‥‥(コクンと頷く)」


俺はラウールの隣の椅子を引き、向かい合うように腰掛けた。

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