White Dream Story -3-

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《阿部side》


数日後ー


YouTube撮影の為、事務所前に来ていた俺。
丁度正面玄関でめめとバッタリ会った。


蓮「あっ！阿部ちゃんお疲れーっ！」

亮「めめもお疲れ様。
　 ドラマ順調？疲れてない？」


なんてお互いの仕事の近況報告をし合う。
めめは今日事務所で打ち合わせらしくて、終わったらYouTube撮影を見学するってさ。


〜♪〜♪


誰かのスマホから着信音が鳴り響く。
‥‥あ、マネージャーさんのか。


マ「はい‥‥はい‥‥えっ？いえ、こちらには‥‥」


ん？なんか歯切れ悪いなぁ。


マ「すみません、確認してみます。
　 はい、失礼します。」


慌ただしく電話を切るマネージャー。
なんか険しい顔してる‥‥


マ「ラウールさん、今日学校お休みしてるみたいで‥‥
　 お二人何か聞いてますか？」

亮「えっ⁈」

蓮「今のは学校から？」

マ「いえ、親御さんからなんですけど、
　 学校から連絡があったみたいで、
　 この頃出席してない日があるみたいで‥‥
　 どうやら課題も‥‥」

亮「電話は？繋がらないの？」

マ「親御さんと学校からの電話には出ないみたいで
　 す‥‥」


なんてことだ‥‥
あのラウールがサボりだなんて信じられない‥‥
俺が呆気に取られている間に、めめが何処かに電話している。


蓮「‥‥あっ！出たっ！
　 おいっ！お前何してんだよっ⁈」


話し方からして、恐らく相手はラウール。
どうやらめめの電話には警戒なく出たみたい。


蓮「みんな心配してんだぞっ⁈
　 何処に居んのか知らねーけど、
　 すぐ事務所に来いっ！」


一方的に用件を伝えると、電話を切るめめ。
声でも分かる通り、相当怒っている。


蓮「すいません、とりあえず此処に来てもらうようにし
　 ました。
　 俺たちから話聞いてみるんで、親御さんに伝えて
　 もらえますか？」

マ「分かりました！」


マネージャーさんにお願いし、俺の方へ向き直るめめ。


蓮「阿部ちゃん、撮影の後時間ある？
　 俺だと怒ってばっかで話上手く聞いてやれないから、
　 一緒に聞いて欲しいんだけど‥‥」


あんなにテキパキこなしてためめが、困った顔で俺に頼んでいる。
正直上手に聞き出せるか不安しかないが、めめの頼みだ！


亮「分かった！それじゃあ終わったら、
　 部屋一つ借りれるようにマネージャーさんに言っと
　 く。」

蓮「ありがとう！助かるっ！」


さて、ラウールのことは心配だけど、とりあえず今は自分の仕事に集中しようか。

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