White Dream Story

・ ページ7

《渡辺side》


バチーンッ！


翔「ぃってぇぇぇえっ‼︎」


なになになにっ⁈
あんなに叩かれたのに、俺まだ叩かれるわけっ⁈
もうお尻壊れちゃうよぉ‥‥


バチーンッ！


翔「ふぇぇっ‼︎」


もうやだぁっ‼︎
どうしたらやめてくれるの？
これはほんとに俺の知ってる涼太なの？

バチーンッ！


翔「ぅわぁぁぁあんっ‼︎」


とびきり痛いのが次々と落とされ、もう訳もわからず泣き叫ぶしかなくて‥‥
分かってる、涼太が言ってたこともちゃんと分かってるのに、それでも中々出てこない。


バチーンッ！


翔「ぃたぁぁぁあいっ‼︎」

涼「翔太。」


パチンッ！


翔「ふえぇぇ‥‥」

涼「何て言うのかな？」


パチンッ！


蓄積された痛みのせいで、軽く叩かれただけでも十分に痛い。
それなのに『ごめんなさい』と言わされるなんて、プライドが邪魔して出てこない。


涼「翔太？」

翔「ぅぅ‥‥悪、かったよ‥‥」


バチーンッ！


翔「いぃったぁぁぁいっ‼︎なんでぇ⁈」

涼「『ごめんなさい』だよ？」

翔「だから今ちゃんと‥‥」


バチーンッ！


翔「ぃやあああぁっ‼︎‥‥ぅぅ‥‥」

涼「『ご・め・ん・な・さ・い』だよ？」


バチーンッ！


翔「ああぁぁぁっ‼︎ごめんなさぁぁいっ‼︎」

涼「よし、終わりっ。ちゃんと言えたじゃん。」


そう言って、赤く染め上げられたお尻を撫でる涼太。
体を捻って見上げると、いつもの下がり眉で微笑む涼太が見えた。

翔「‥‥ふっ、ぅっく、ぅわあああぁんっ‼︎」






《宮舘side》


それからはほんと大変だった。
お仕置きが終わった途端、お尻も隠さずに抱きついてくる翔太。
見栄も恥もお構いなく、わんわん泣き喚く翔太を落ち着くまで抱きしめ、宥め続けた。
今もまだ、


翔「ヒック‥‥グスッ‥‥」


俺の膝の上でコアラのように抱きつき、グズグズ言っている。
これがほんとのバブいってことなんじゃない？


涼「良い子になれて良かったね。」

翔「もう痛いの、やだ‥‥」

涼「翔太が良い子でいてくれたら、俺だってこんなことしないよ？」

翔「むぅ‥‥」


グゥの根も出ないようで。
そういえば昔、翔太と一緒に母親に叱られたときも、こんな膨れっ面してたっけ。
そんなことを思い出しながら、翔太の頭を撫でた。


涼「また悪い子になったら、ちゃんとお尻ぺんぺんしてあげるね？」

翔「次なんか絶対ないっ！」


なんて言ってるけど、実現する日は意外と近いかもね？


fin

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