White Dream Story

・ ページ42

《宮舘side》


十分叩かれた俺のお尻に、翔太は再び平手を落とす。


バッチィィィインッ！


涼「ああっっ‼︎」


強烈な一打を落とされ、我慢してた悲鳴が、思わず口から溢れる。


バッチィィィインッ！


涼「ぃっったぁっ‼︎」


泣きたくない！泣きたくない！
そう強く思ってるのに、お尻を叩かれるたびに涙が溜まっていくのが分かる。


バッチィィィインッ！


涼「ああぁぁぁっ‼︎」

翔「涼太、泣いたっていいんだよ？
　 ここには俺しかいないんだから、誰も見てないよ？」


バッチィィィインッ！


涼「ゃぁぁあああっ‼︎」

翔「全く‥‥もっと素直になりな？」


バッチィィィインッ！


もうダメみたい‥‥
とうとう俺の目から涙が溢れ出す。
一度溢れ出した涙は止まることなく、子どものようにお尻を叩かれ、泣き叫ぶことしか出来なかった。


バッチィィィインッ！


涼「ああぁぁぁっ‼︎‥‥っく‥‥」

翔「涼太？素直になれそう？」

涼「ひっく‥‥っく‥‥」


パチンッ！


涼「ぁんっ！だってぇ‥‥」

翔「まだ痛いのいる？」


パチンッ！


涼「ひんっ！やだぁ‥‥」

翔「じゃあ頑張ろ？」


パチンッ！


涼「ったいぃ！なるっ！」

翔「約束だぞ？」


バッチィィィインッ！


涼「いっったぁぁぁぁあああいっっ‼︎‼︎」




《渡辺side》


あーあ、あんなに意地張るから‥‥
涼太のお尻は真っ赤に腫れ上がり、触ると熱を帯びている。
これはしばらく痛むだろうなぁ‥‥


涼「しょ、たぁ‥‥ぐすっ‥」

翔「ん？なに？」

涼「おこし、て、ほしぃ‥‥」


まだベソかいてるくせに。


翔「お尻痛いでしょ？
　 よしよししてあげるから、起きなくていいよ？」

涼「だって‥‥はずか、しぃもん‥‥」


ほんっとに筋金入りの強情だなぁ。
こうなったら‥‥


翔「あれぇ？涼太くんはまだお尻ぺんぺんいるのかなぁ？」

涼「っっ‼︎」

翔「さっきのお約束はどうしたのかなぁ？」


まだ仕舞われてない涼太の真っ赤なお尻を、ぽんぽんと叩いてやると、まさかの大慌て(笑)


涼「へっ⁈やっ！ちがっ‼︎」

翔「んー？」


ぱんっ


涼「ぁんっ！やだぁ！」


ぱんっ


涼「ひんっ！翔太ぁ！」

翔「なぁに？」


ぱんっ


涼「ゃんっ！まもるからぁ！」

翔「よろしい。」


手を止めてやると安心したのか、体の力が抜けていくのが分かる。
よっぽど痛かったんだろう。
これで少しは懲りて、せめて俺にだけにでも素直になってくれよ？




fin

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