White Dream Story

・ ページ28

《ラウールside》


あれ？僕友達と呑んでたよね？
うーん‥‥
思い出そうとしても思い出せない。
そもそもどうやってお店を出たのかさえ覚えてない。
てか、自分の家じゃない‥‥
辺りをよく見渡すと、


ラ「ここ‥‥めめん家？」


カチャッ


蓮「おっ、起きた？」


ドアを開け、寝室に入ってくるめめ。
僕、昨日仕事後別れたよね？
なんでめめん家で寝てるの？


蓮「大丈夫？気持ち悪いとかない？
　 とりあえずお水飲みな？」


そう言ってコップに注がれた水を差し出した。
そういえば喉カラカラ‥‥
僕は一気に水を飲み干す。


蓮「頭が痛いとか、吐きそうとか、そういうのはない？」

ラ「うん、大丈夫！お水ありがとっ！」


お礼を言ってめめに渡すと、テーブルの上に置いた後、ベッドに座る僕の隣に腰を下ろした。


蓮「ラウ、昨日のこと覚えてる？」

ラ「昨日？
　 お友達と呑みに行ったよ？」

蓮「それは知ってる。
　 その後のことは？
　 どうやってお店を出たとか、ここまで来たとか。」

ラ「‥‥。」


答えられるわけがない。
だって覚えてないんだもん‥‥


蓮「そりゃあんだけ酔い潰れたら、記憶なんてないよね。」

ラ「‥‥。」

蓮「駅のホームで友達に介抱されてるところに偶然出会したの。
　 おまえ、ベンチで爆睡してたよ。」


そうだったんだ‥‥


蓮「昨日俺、おまえになんて言った？」


ビクッ
めめの声色があからさまに低くなる。
これは確実に怒っているとき。
確か昨日は‥‥


ラ「羽目を、外すなって‥‥」

蓮「記憶なくなるくらい呑むのは、羽目外してない？」

ラ「はぃ‥‥」


ぅぅ‥‥怖くて目を合わせられない。
叱られて、居心地が悪くなってモジモジしちゃう‥‥


蓮「ラウ、叱られてるときはちゃんと目を見なさい。」

ラ「っっ！」

蓮「約束守れない子はどうなるの？」


ぅぇっ‥‥
実は僕、グループに加入してからちょこちょこめめに叱られることがあって、酷いときはお仕置きされることもあって‥‥
こうやって聞かれるってことは、


蓮「お仕置きっ。お尻出してここにおいで。」


ぁわわ、やっぱりぃ⁈

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