White Dream Story

・ ページ23

《深澤side》


ヤバイヤバイヤバイヤバイ‼︎‼︎
岩本さんめっちゃ怒ってるよー‼︎‼︎
あの目、あの表情、マジでヤバイ‼︎‼︎


打ち合わせが始まった頃は全然平気だったんだよ？
でもね？言い訳させて？
スタッフさんの声がいい感じの子守唄になっちゃって、気づいたら眠っちゃってて、まさかの照に起こしてもらうっていう‥‥
その後の打ち合わせは滞りなく終われたんだけど、終始生きた心地がしなかった。
で、現在、


俺はソファに座った照の前に立たされてます‥‥


照「で、何あれ？」

辰「ぇーっと‥‥」

照「あのさ、自分の顔鏡で見た？
　 正直びっくりしたよ、俺。」

辰「えっ？」


慌てて控え室に備え付けてある鏡を覗くと、そこには見るからに寝不足ですと言わんばかりの俺の酷い顔。
もしかして、ここに入ってきたときからバレてた‥‥⁈


照「俺言ったよね？
　 やり込みすぎたらダメだよって。」

辰「だってぇ、楽しすぎちゃって‥‥」

照「だってじゃないでしょ？
　 しかも居眠りって、どこの子どもだよ‥‥」

辰「でもっ！やらかしたのはこの一回だけだよ⁈」


ピクっ
俺の言葉に、照のこめかみに青筋が‥‥
この居心地の悪い時間を終わらせたくて、余計なこと言ったかも？


照「言いたいことはそれだけ？」


そう言うと、ソファから立ち上がる照。
そしてソファの背に押さえつけられた。
えっと、これ、どういう状況？


辰「ぁのぉ‥‥岩本さん？」


照は俺を小脇に抱えた状態で、俺の腰をガッチリとホールドすると、履いていたズボンを手荒に下ろしてしまった。


辰「わっ！ちょっ！照っ⁈」

照「言い訳ばっかりしてるからこうなってるんだよ？
　 しっかり反省しなっ！」


バチーンッ！


辰「ぃってぇぇえっ‼︎」


ぅえっ⁈なにぃ⁈
俺、ケツ引っ叩かれてんの⁈


バチーンッ！


辰「っだーっっ‼︎」


お尻で弾ける音と、俺の悲鳴が、控え室中に響き渡る。
たった一枚の布じゃ、照の平手を防ぐにはあまりにも心許ない。
現にめっちゃ痛いんだもん‥‥


バチーンッ！


辰「いぃっっ‼︎」


あぁ、目の前が涙で歪んで見える。

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