White Dream Story

・ ページ22

《岩本side》


ふっかとラジオ収録した日から3日が経過。
俺はドラマ撮影やなんやで忙しくしていて、ふっかとはその日以来会っていない。
ふっか自身も今ドラマ出てるし、忙しいしね。


今日は地上波での冠番組の打ち合わせ。
スタジオ企画はスタッフさんが用意してくれることもあるんだけど、俺たちがやりたいことも考慮してくれるので、いい関係が築けてると思っている。
今回はロケ企画なので、SnowMan代表で俺とふっかが打ち合わせに参加する形となった。


控え室にはまだ俺だけ。
集合は10:00なんだけど、一つ前の仕事が早めに終わって、少し早く到着。
朝ごはんまだだったから、今のうちに‥‥


辰「‥‥はよー。」

照「おう、お‥‥はよ。」


ふっかの顔を見て絶句。
だって正気の無い、まるで骸骨みたい。
目の下はクマがくっきり、なのに目はギラギラしている。
正直ホラー嫌いな俺からしたら、怖いの一言。


照「お前その顔‥‥」

辰「えっ？なんかついてる？」


ペタペタと顔を触っている。
もしかしてこいつ、鏡見てないの？
幸いテンションはいつも通りだし、体調が悪いわけでもなさそう。


辰「照今から朝飯？」

照「うん、ふっかも食う？」

辰「うーん、俺はいいや！
　 昨日めっちゃお菓子食べたし！」


ん？お菓子
飯じゃなくて？


照「あのさ‥‥」

ス「おはようございます！
　 もういらしてたんですね。
　 少し早いですが、始めましょうか。」


釘を刺しておくつもりだったのに、絶妙なタイミングでスタッフさんが来てしまい、そのまま打ち合わせがスタートしてしまった。


30分ほど意見交換をしたところで、ふと隣のふっかに目をやると、
‥‥居眠りしてやがる。
スタッフさんにバレないように、机の下で足を使って起こすが、


辰「ぅぅん？」


起こした瞬間声を出すふっか。
おい、寝てたのモロバレじゃねーか‥‥


ス「毎日お忙しくてお疲れですよね。」

照「ほんとにすみません。」


すげー気ぃ使われてる‥‥
寝ぼけ顔のふっかが、俺の顔見た瞬間に、一気に目が覚めたのか顔面蒼白。
打ち合わせが終わるまでに、少しは反省しててくれよ？

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